阪神ドラ1・下村 今年の漢字は「勝」 母校・青学大の往路Vに刺激受け、「原点」の地からプロ第一歩

2024年01月03日 05:15

野球

阪神ドラ1・下村 今年の漢字は「勝」 母校・青学大の往路Vに刺激受け、「原点」の地からプロ第一歩
「勝」と書いた色紙を手にポーズする阪神・下村(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 阪神のドラフト1位・下村海翔投手(21=青学大)が2日、小学生時代から慣れ親しんだ兵庫県西宮市内の武庫川河川敷で自主トレを公開した。今年の漢字を「勝」と定め、同じ日に箱根駅伝で往路優勝した青学大の陸上部からも刺激を受けて、プロ1年目へ決意を新たにした。
 下村が一歩目を踏み出す場所に選んだのは武庫川河川敷だった。「家から近くて、いつも、ずっと走っていた。いまは野球ができる公園もあまりない。ここがいいかな、と」。小学生の頃から慣れ親しむ原点の地でスタートした。宝塚ボーイズ時代のチームメートとランニングするなど約1時間の自主トレ。新年の決意を「勝」の漢字一字に込めた。

 「投げる試合は全部勝ちたいし、自分自身にも打ち勝っていけるようにしたい。悔しいことや情けないことを思い出したら、自然と体が動く。やるしかないと思う」

 同じ日の箱根駅伝では青学大が2年ぶりに往路優勝。同学年で同じコミュニティ人間科学部で学ぶ倉本玄太(復路9区)もいて、日頃から意識してきた。

 「青学といえば陸上というイメージが世間にある。野球部は周りから“駅伝に負けないように″といつも言われてきた」

 今回の箱根駅伝に原晋監督(56)は「負けてたまるか大作戦」を掲げた。「同じ大学生が戦っている。そう簡単に後ろに回るわけにはいかない」と力説した合言葉だ。同じように下村にとって、同世代の面々は“負けてたまるか”と闘志をかき立てられる存在だ。大豊作といわれた昨年ドラフトでプロ入りした同僚の常広(広島)ら同期の大学生はもちろん、既にプロで活躍するロッテ・佐々木朗、オリックス・宮城ら好投手がそろう。

 「同世代の活躍には刺激を受ける。負けたくないことは全部。誰かと競い合うことばかりしていてもダメだけど、対戦する以上は負けたくない」

 熱い心を持ちつつ頭は冷静。右肩の可動域を広げるストレッチを中心に体づくりに努める日々を送る。「青学の先輩の石川さん(雅規=ヤクルト)から、ケガをしたら何も残らないと言われた。ケガをしないことを一番に考えている」。まずは2月の春季キャンプへ万全の準備を期した。 (松本 航亮)

 ◇下村 海翔(しもむら・かいと)2002年(平14)3月27日生まれ、兵庫県西宮市出身の21歳。小3から野球を始め、甲武中時代は宝塚ボーイズに所属。九州国際大付(福岡)では1年秋からベンチ入りして甲子園出場なし。青学大では1年秋からリーグ戦に登板。1部リーグ通算24試合で7勝5敗、防御率1.63。50メートル走6秒0、遠投120メートル。1メートル74、73キロ。右投げ右打ち。

 ○…下村は年末年始を故郷の西宮市で過ごした。「年末はいつもすき焼きだったんですけど、今年はうなぎを食べました。頑張れとか、おめでとうということは言われたんですけど、あまりそこばかり触れることなく、いつも通りのお正月を過ごさせてもらいました」。大みそかの夜は昨年3月のWBCで優勝した侍ジャパンを取り上げた特集番組をテレビで視聴。「いずれは、自分の頑張り次第で見えてきたらいいな」と将来の侍ジャパン入りに思いをはせた。

おすすめテーマ

2024年01月03日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム