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ソフトバンク・東浜 34歳の誓い「チームの勝ちに貢献」狙う100勝 沖縄での主催試合は夢

2024年06月20日 05:25

野球

ソフトバンク・東浜 34歳の誓い「チームの勝ちに貢献」狙う100勝 沖縄での主催試合は夢
笑顔でキャッチボールする東浜(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 きょう20日で34歳の誕生日を迎えるソフトバンクの東浜巨投手が19日、単独インタビューに応じた。プロ12年目で通算999回1/3。あと2アウトで通算1000投球回に達する。ベテランの領域へと入ってきたが現在、通算72勝で区切りの「100勝」を目指したい思いも口にした。また「夢」と強い言葉で語ったのは、故郷・沖縄での「凱旋試合」となるホームゲーム開催だった。
 ――34歳となった実感から教えてください。
 「ははは(笑い)。全然、ないです。ただ数字が1つずつ増えていくというだけで」

 ――34歳の目標を。
 「しっかりと任されたところで結果を出すということ。チームの勝ちに貢献することだけを考えてやっています。言われたところで投げるだけです」

 ――常にストイックな印象ですが34歳となり、この甘えを断ち切ろうというものは。
 「すべての矢印を自分に向けないといけない。今までやってきたこと、すべて自分で責任を持てる大人にならないといけない」

 ――1990年度生まれの同世代の日本人選手は楽天・浅村、則本やヤクルト・小川ら現在23人になった。
 「一年、一年を重ねていけば新しい人が入って、いなくなる世界。どんどん見られ方は厳しくなっているとは感じています。そういう考えではいます」

 ――若手の突き上げは感じているのか。
 「今年は特にですね。投手のルーキーもみんないい選手ですし、先発も年下がほとんど。その意味ではレベルの高い選手が多い」

 ――通算999回1/3とあと2アウトでプロ12年目で通算1000投球回に達する。
 「まあ、時間かかったなと。もっともっと、投げないといけない。数字的にはみなさんが期待しているよりは遅くなった。でも通過点と思う。1回でも多く、積み重ねられたらいい」

 ――現在72勝。斉藤和巳4軍監督の79勝が視界に入ってきた。
 「そうですね。一つ一つ、積み重ねられたらいい。やっぱり100勝とか目標を大きく持って行くと思う。チームが勝つ白星を、しっかり重ねていけたらいいなと思います」

 ――ノーヒットノーランを達成した22年5月11日の西武戦以来、完投、完封が遠のく。
 「完封よりも完投ですよね。最後まで投げるというところは常に思って投げたい。最低でも7回。先発として、そこに価値がある。まず7、8、9回まで任せてもらえるものを見せないといけない。自分が“行きたいです”で行けるものではない。信頼をつかみ取るしかない」

 ――33歳の目標は170イニング投球だった。
 「変わらない。規定に乗るのが1つの目標。イニングに対するこだわりは先発をやっている以上、持ちたい」

 ――沖縄での公式戦は19、22年のビジター西武戦で先発した。故郷で主催試合をしたい思いは強い。
 「夢、ですね。チームに山川、嶺井、又吉、リチャードもいるし。沖縄県民も増えてきた。こればかりは僕がどうしようもできないけど(笑い)、いつかできたらうれしいな。試合に行くだけでもありがたいですけど、ホームでやったら沖縄の曲も登場曲で流せる。盛り上がるのではないかな。僕ら沖縄の人は地元への感謝、恩返しの思いは特に強い。それを表すためにもぜひお願いしたい。営業の方に言えたらいいな」

 ◇東浜 巨(ひがしはま・なお)1990年(平2)6月20日生まれ、沖縄県うるま市出身の34歳。沖縄尚学3年選抜で優勝。亜大で1年春から東都リーグに登板し通算420奪三振、22完封のリーグ新記録達成。12年ドラフト1位でソフトバンク入団。17年に16勝で最多勝に輝く。22年5月11日の西武戦で史上84人目(95度目)となる無安打無得点試合達成。甲子園優勝投手では4人目、沖縄県出身者で初の快挙を達成した。1メートル82、81キロ。右投げ右打ち。

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