ソフトバンク・山川　4試合連発、後半戦15戦9本の量産モード「練習がいい。そこを継続していきたい」

2024年08月13日 05:00

野球

ソフトバンク・山川　4試合連発、後半戦15戦9本の量産モード「練習がいい。そこを継続していきたい」 — ＜ソ・楽＞7回、23号ソロを放つソフトバンク・山川　　　（撮影・成瀬　徹）　　　　　　　 Photo By スポニチ

【パ・リーグソフトバンク14ー4楽天（ 2024年8月12日みずほペイペイD ）】 4番が4試合連発含む4安打4打点と大暴れだ。ソフトバンク・山川穂高内野手（32）が12日の楽天戦で決勝打に加え、4試合連続本塁打となる23号アーチを放った。後半戦は15試合9本目。夏場に入りアーチのペースは加速している。打線が18安打を放ち14得点の大勝。7カード連続の勝ち越しで貯金は最多の33となり、優勝マジックは31となった。

　14点目となる一撃は左翼ホームランテラスへ飛び込む美しいアーチだった。西武時代の18年8月に記録した自己最長に並ぶ4試合連発だ。真夏の到来とともに量産態勢に入った山川が止まらない。

　「ちょっと詰まり気味でしたけど、うまく押し込めたというか、いいバットの入り方ができました」。7回、楽天・高田の直球を捉えての23号ソロ。これで後半戦は15試合で9本塁打と破竹の勢いだ。移籍後最多の4安打を放ち4打点をマークする大暴れだった。

　5月下旬から6月まで30試合連続ノーアーチなど、一時の不振が信じられないほど快音を連発。経験豊富な大砲も手応えを感じていた。「練習がいいので。それが自分の中で大きくて。そこを継続していきたい」。軸足となる右足に関して「左足を上げた時に伸び上がりすぎて、目線が変わっていた」と山川。しゃがむような意識で右足を折った新フォームがはまっている。

　小久保監督も「練習から本当に良くなってきている」と太鼓判を押す。「“いい状態に入れば長いです”と言ってたので、このままシーズン終わるまで行ってほしいですね。どんどん伸ばしてください」と笑みを浮かべてうなずいた。
　
　一発ばかりが目立つが、「あくまで今日一番良かったのは…」と振り返ったのが、初回のタイムリーだった。1死一、三塁から強烈な打球で相手遊撃手のグラブをはじき決勝打となる先制点をたたき出した。「ああいう状況で回ってくることが多々あって、そこでゲッツーや三振もありますけど、いい打球で先に点を取れた。それがすべてだと思う」。18安打14得点と爆発した打線の口火を切り、9―1の5回1死満塁では2番手・西垣の直球を中前へ2点適時打。そして一発で締めた。

　これで7カード連続勝ち越しとなり、貯金は最多の33だ。現役時代に4試合連続本塁打を2度マークした小久保監督からの“どんどん”の言葉を伝え聞き「何かは勝ちたい」と言った後、「まあ、そこは意識してもしょうがないことなので。練習から今日やったことを引き続きできるようにする」と引き締め直した。13日からは数多くのアーチをかけてきた古巣・西武の本拠地に乗り込む。（木下　大一）