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ロッテ・朗希 2年連続CS導く初10勝!完全試合以来2年ぶりの完投勝利

2024年10月02日 05:30

野球

ロッテ・朗希 2年連続CS導く初10勝!完全試合以来2年ぶりの完投勝利
<楽・ロ>9回、先頭の辰己から三振を奪い吠える佐々木(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ロッテ5―1楽天 ( 2024年10月1日    楽天モバイル )】 ロッテは1日、4位の楽天を5―1で下して4連勝。3位が確定して2年連続となるクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。先発した佐々木朗希投手(22)は被安打5の1失点、10奪三振で完全試合を達成した22年4月10日のオリックス戦以来、2年ぶり2度目の完投勝利で入団5年目にして初の2桁10勝目。12日に開幕するCSファーストステージ(S)では、敵地エスコンフィールドで2位の日本ハムに挑む。
 2年ぶりにマウンド上で味わう勝利の儀式だった。佐々木は駆け寄るナインとハイタッチを交わす。引き分け以上でCS進出が決まる大一番で、完全試合を達成した22年4月10日のオリックス戦以来の完投勝利。敵地のヒーローインタビューで素直に喜びを語った。

 「初回に先制点を与えたけど立て直すことができた。最後まで思うような投球ができなかったけど、悪いなりに最後まで頑張れた」

 序盤は制球に苦しみ、初回に2死一、三塁から得意のフォークが暴投となって先制点を献上。それでも粘って2回以降に立て直すと運が向く。1点を追う5回2死一、二塁で友杉の遊撃後方へのフライを相手の遊撃・村林が落球。一気に2者が生還した。ギアを上げる。最速は157キロ止まりも108球で9回まで投げ抜き、5安打1失点、10奪三振。「感覚的には悪くなかったので何も変えることなく、自分のボールを投げた」と自分を信じてストライクゾーン内で勝負し、5年目で初の2桁となる10勝目を挙げた。

 完全試合を達成したのは2年前。目標に「キャリアハイ」を掲げた今季は開幕から調子が上がらず、打者を圧倒していたかつての姿を、なかなか見せられなかった。1年間ローテーションを守る決意で臨んだが、右上肢のコンディショニング不良などで2度も離脱。8月1日の再登録後も不本意な投球が続いていただけに「野手とか救援に助けてもらって何とか勝てたが、まだまだ反省するところはある」と決して満足することはない。

 今オフにもメジャーに挑戦する可能性がある右腕が10球団以上のメジャースカウトの前で躍動し、CS進出を決める大きな1勝。吉井監督は「今までは65%の朗希だったが、今日は90%だった。負けられない試合で今年のベストパフォーマンスを出すのは並の投手ではできない。いろいろな意味で成長した」と独特の表現も交えて怪物右腕を褒めた。

 ファーストSの相手は日本ハム。チームは今季6勝17敗1分けと負け越し、佐々木自身も5試合で0勝2敗と今季同リーグで唯一白星を挙げられなかった相手だ。特に敵地で2戦1敗だがCSでやり返すチャンスがある。
 「3位からになるけど日本シリーズに行って日本一になれるように頑張ります」と佐々木。3位から「史上最大の下克上」を達成した2010年の再現へ、怪物右腕が気勢を上げた。(大内 辰祐)

 ≪無四死球も2年ぶり≫佐々木(ロ)が10三振を奪う無四死球完投で10勝目を挙げ、22年の9勝を上回る自身初のシーズン2桁勝利をマークした。完投は22年9月2日オリックス戦の0―1完投敗戦以来自身3度目。完投勝利となると完全試合を達成した22年4月10日のオリックス以来2度目で、無四死球完投もこの時以来だ。また、ゲーム2桁奪三振は22日の西武戦(10奪三振)に続く今季4度目で、通算ではちょうど20度目になった。

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