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大谷翔平 第1打席は三振 ベッツが第2戦VTRのような大飛球放ち勘違いでベンチ戻るも先制ソロ

2024年10月09日 10:10

野球

大谷翔平 第1打席は三振 ベッツが第2戦VTRのような大飛球放ち勘違いでベンチ戻るも先制ソロ
<ナ・リーグディビジョンシリーズ パドレス・ドジャース3>初回、ドジャース・大谷の空振り三振にパドレスファンは歓喜(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ地区シリーズ第3戦   ドジャース―パドレス ( 2024年10月8日    サンディエゴ )】 ドジャースの大谷翔平投手(30)が8日(日本時間9日)、パドレスとの地区シリーズ第3戦に「1番・DH」で先発出場。第1打席は空振り三振に終わった。
 試合前のドジャースの先発紹介で大谷、ベッツ、ロバーツ監督らがグラウンドに飛び出すとパドレスファンが大ブーイングの洗礼。「BEAT LA(ドジャースを倒せ)」コールで騒然となった。異様な雰囲気で始まった初回の第1打席は通算14打数6安打で打率.429、3本塁打を相性のいい右腕キングとの対戦。この打席はカウント2―2から膝元に食い込むスイーパーにバットが空を切った。

 しかし、2番ベッツが第2戦のVTRのような大飛球を左翼へ飛ばした。第2戦では左翼プロファーがフェンス際で好捕していたが、この日はグラブに当てたものの打球は観客席に落ちた。大歓声で勘違いしたベッツは一度は捕られたと思いベンチへ帰ろうとしたが、塁審が手を回しているのを確認してベースを回った。ベッツは2022年のポストシーズンから22打数連続無安打と不振だったが、前日に32歳の誕生日を迎えた自身へ自ら祝砲を打ち上げた。PSでの本塁打は自身通算5本目、ドジャースでは通算4本目となった。

 大谷はメジャー7年目で初のポストシーズン出場となった5日の第1戦の2回に同点となる3ラン。日本選手がポストシーズンで本塁打を放つのは2012年イチロー(ヤンキース)以来12年ぶり7人目。初出場で本塁打を放つのは初の快挙となった。しかし、第2戦ではダルビッシュの前に3打数無安打に打ち取られるなど4打数無安打。チームも敗れて1勝1敗のタイとなっていた。

 第2戦の6回表の死球を端に、ドジャースの右腕フラーティとパドレスの三塁手マチャドの言い争いに発展した。マチャドが6回裏のボール回し後に三塁からド軍ベンチ側にボールを投げ入れ挑発。ドジャースはこの映像を大リーグ機構に提出して検証を依頼したと、スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が伝えるなど、遺恨が残る形で第3戦に突入していた。また、マチャドは「彼らには大谷という球界の中のベストプレーヤーがいるじゃないか。俺たちは彼にぶつけようとはしていない。だから俺の仲間にぶつけようとするなよ」とも話していた。

 大谷はペトコ・パークでは通算12試合に出場して30打数4安打の打率.133、1本塁打。チームも今季1勝4敗で負け越した鬼門だ。その敵地で第3戦のチケットは試合前で既に完売した。関係者によれば、その多くがシーズンチケット保有者。公式サイトで転売する場合、購入者は郵便番号を登録する必要があり、サンディエゴ周辺の地域に限定された。近年は米プロスポーツ界全体で広まっているチケット戦略で、約200キロ、車で2時間ほどの距離のロサンゼルス周辺のファンは購入できない完全アウェーの中での試合だった。

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