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あらた×鳥越裕介氏 ホークス特別対談!CSファイナルSのキーマンは…

2024年10月09日 05:25

野球

あらた×鳥越裕介氏 ホークス特別対談!CSファイナルSのキーマンは…
ホークスにについて熱く語り合った「とらんじっと」あらた(左)と鳥越氏(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 昨年10月にも行ったRKBラジオのホークス特別対談が今年も実現した。毎月第2火曜日付にコラム「鳥越裕介のかぼす論」を連載中の野球評論家・鳥越裕介氏(53)と、RKBホークス応援団長でお笑いコンビ「とらんじっと」のあらた(28)が、4年ぶりのリーグ制覇を果たしたホークスの戦いぶりを振り返り、16日に開幕する「2024 パーソル クライマックスシリーズ(CS) パ」のファイナルステージを展望した。
 あらた(以下、あ)「1年ぶりの対談です。鳥越さんが、あらたを覚えてくださっているならば、自己紹介は省きます」

 鳥越氏(以下、鳥)「たくさんテレビに出てますね。福岡に帰って初めて見た時は人の家でやっているみたいだったけど、今は自分の庭のように活躍していますね」

 あ「初心を忘れないようにします!」

 あ「4年ぶりのリーグ制覇。支配下登録され、開幕1軍入りした育成の3選手が印象的でした」

 鳥「キャンプで彼らがあおった。競争が出てきたのは優勝の一つの要因。支配下選手62人で始めたことは、正解だった」

 あ「優勝という目標のためには最善の策だったんですね」

 鳥「周りも触発され、牧原大と三森や川瀬と今宮の競争。甲斐にも海野をつけた」

 あ「大好きな川瀬晃の話もいいですか?」

 鳥「チームに尽くせる。献身的になれるところが、一番です」
 あ「昨年、川瀬さんと食事させてもらった際、鳥越さんの話が出たらいなくても背筋が伸びていました!」

 鳥「わざとやってるでしょう(笑い)。最近、会ったら“弟から打てないお兄ちゃん”と言っています」

 あ「オリックスの弟・堅斗投手とは3打数無安打。優勝決定試合はヒットと思いました」

 鳥「優勝した試合。あれは川瀬が頑張ってきたから代打で出したならばいいが、弟が投げていたからならばベンチの隙。レギュラーをある程度、張ってきた牧原大は最後までグラウンドにいたいはずです。それでも牧原大は優勝が決まった瞬間、一番にマウンドへ行った。こういう選手をちゃんと評価したい」

 あ「MVPについて僕からいいですか?栗原陵矢選手です。柳田さんが離脱で一番の危機に3番に入って引っ張った。松田宣浩さんもそうだったように、元気のない試合を見たことがなかった」

 鳥「私は松本裕がよかったと思います。藤井、津森がよくない中、ばしっとしていた。調子が上がらない守護神オスナも松本裕が8回で(相手打線を)切ったからよかった」

 あ「オスナさんの離脱後、ヘルナンデスさんを後ろにする選択もあったと思います」

 鳥「松本裕を9回に持っていったのは将来も考えてのことだと思う。日本人で抑えをつくりたいはずなので。あとは野手も言いたい。(今宮)健太かな。大人になった。今までは調子が悪くなるとぶれていたが、1年間やり続けた。入った時から知っているんで、たまには褒めてあげたい」

 ――CSの展望は?
 鳥「日本ハムが来たら面白い。対戦成績は12勝12敗1分けの五分。そういうチームを叩いて日本シリーズに行くのが、筋だと思う。3連勝で上がってほしい。やっぱりホークスは強かったとなると、来年も優位に働く」

 あ「鳥越さんに新庄さんのことを聞きたいです」

 鳥「案外オーソドックスなんです。普通にちゃんとしている。奇策で負けている試合があるけど、短期決戦で生きるかもしれないから、餌をまいている可能性はある。スクイズをけっこうやる。短期決戦でスクイズが来ると思って外すとボール、ボールになって打者が有利になったり」

 あ「選手たちも慣れれば奇策ではなくなりますよね」

 鳥「日本ハムは12球団で一番、サインが多い。それを今年は選手が楽しめるようになっている。そのための準備が練習からできていると思います」

 ――ロッテはいかがでしょう?
 鳥「先発で間隔を詰めてパフォーマンスできるのは小島くらい。ファーストステージを戦ってくるならば、それほど嫌ではない。(ロッテ・吉井監督との)和歌山対決か(日本ハム・新庄監督と)同学年対決になるか」

 ――CSのキーマンについては?
 鳥「柳田がいなくてつながっていたところが、つながらなくなる可能性はある。栗原は動かさず、柳田は5番・近藤の後ろでもいい」

 あ「新外国人のダウンズはこのまま、いっちゃいますか?」

 鳥「使っていいと思う。1番の適性もありそう。センター前に抜ける打球をダイビングし、捕れなくてめちゃくちゃ悔しがった。面白いなと思います」

 あ「僕は初回が重要だなと思います。モイネロさん、有原さんは初回を乗り切れればと思う。新庄さんが仕掛けてきそう」

 鳥「確実に下からのチームはノリノリで来る。戦いは試合前から始まっている。シーズン中のように練習で相手選手があいさつに来ても、そこはぴしゃっと。戦いですよとやったほうがいいです」

 ◇鳥越 裕介(とりごえ・ゆうすけ)1971年(昭46)7月1日生まれ、大分県臼杵市出身の53歳。臼杵―明大。大学では2、4年時に日米野球に出場した。93年ドラフト2位で逆指名した中日入り。99年途中にダイエーへトレード移籍した。06年限りで現役引退。翌07年から22年までソフトバンク、ロッテで2軍監督やヘッドコーチを務めた。1メートル89。

 ◇あらた 1995年(平7)12月15日生まれ、福岡県宗像市出身の28歳。小学校3年から大学まで15年間、野球を続ける。NSC福岡2期生で20年6月に相方・原ノコシと漫才コンビ「とらんじっと」を結成。趣味は野球、ゴルフ、マージャン、ビリヤード。1メートル75、70キロ。A型。

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