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DeNA・戸柱の10センチ 2回無死満塁でベースに近づき決勝の3点二塁打

2024年10月14日 05:30

野球

DeNA・戸柱の10センチ 2回無死満塁でベースに近づき決勝の3点二塁打
<神・D>2回、3点適時二塁打を放つ戸柱(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セCSファーストS第2戦   DeNA10―3阪神 ( 2024年10月13日    甲子園 )】 半歩分、距離にして約10センチ。打席でいつもよりホームベースに近づいた。DeNA・戸柱の考えた高橋対策だ。左足は白線を踏むほど近づいて立った。
 「本当にいいピッチャーなので、普通じゃ打てない。いやらしさじゃないけど、何とか投げにくくしたかった」

 左腕の得意球の一つは、左打者の内角に投げ込むツーシーム。4年ぶり5度目の対戦だが、頭に残像が残っていた。その内角球を投げにくくするために、バッターボックス内ギリギリに立った。しかも0―1の2回無死満塁の場面。バッテリーが死球を嫌がるため、作戦はさらに生きた。

 初球はスライダーが意図せず抜けて、肩の近くを通過した。次は、安全策として外角球でストライクを取りに来るはず――。捕手でもある戸柱の読みは的中した。外角への148キロ直球を見事に捉える。右中間を破る決勝の3点二塁打とした。

 死球も覚悟の上で、前夜から考えていた捨て身の策がはまった。「何か対策しようという中でラインに引っ付いた。爆発的な攻撃が出た」。内角球を消し、ポストシーズン自己最多の5打点につなげた。(神田 佑)

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