“キケ”ヘルナンデス「あんな光景は初めて」公私で災難続いたフリーマンのサヨナラ満塁弾に感動

2024年10月26日 16:15

野球

“キケ”ヘルナンデス「あんな光景は初めて」公私で災難続いたフリーマンのサヨナラ満塁弾に感動
サヨナラ満塁弾を放つドジャース・フリーマン (AP) Photo By AP
 【ワールドシリーズ第1戦   ドジャース6-3ヤンキース ( 2024年10月25日    ロサンゼルス )】 ドジャースの大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日)、本拠でのヤンキースのワールドシリーズ第1戦に「1番・DH」で先発出場。3打席凡退して迎えた第4打席でWS初安打となる右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、ムーキー・ベッツ外野手(32)の同点犠飛をおぜん立てした。チームは延長10回にフレディ・フリーマン外野手(35)が逆転サヨナラ満塁弾を放って勝利を収め、先勝した。 【ドジャース夫人会「産後3日」衝撃の集合ショット
 試合後、NHKのインタビューに応じた大谷は「最高の勝ち方を1戦目に持ってこられた」と喜んだ。8回のWS初安打となる右翼フェンス直撃の二塁打については「いい打席だったんじゃないかと思う。1死で(相手失策も絡み)三塁まで来られたのは大きかったと思います」と振り返った。

 WSのファンの熱狂については「両先発ともに素晴らしい立ち上がりから、うちが最後ああいう形で持っていくことができた。ピッチャー陣も含めて素晴らしい勝ち方だったと思います。最終回、ギャビン(ラックス)の四球からつなぐ形で勝てたと思う。また明日いい形で勝てるように頑張りたいと思います」と話した。

 山本由伸が先発する第2戦に向けて「この流れを明日に持っていけるようにまた頑張りたいと思います」と意気込んだ。

 1―2の8回1死走者なしで迎えた第4打席で大谷のバットが快音を響かせた。ヤンキースの3番手右腕ケンリーに対し、1ボールからのチェンジアップを捉えると、打球速度113.9マイル(約183.3キロ)の痛烈な打球が右翼ソトの頭上を襲ったが、打球は惜しくも右翼フェンスに直撃。二塁への返球がそれる間に三塁へ進塁した。そして、次打者ベッツが代わった4番手の守護神ウィーバーから中堅へ犠飛を打ち上げ、ドジャースが8回に追いつく粘りを見せた。

 チームは延長10回にヤンキースに1点を奪われたが、それでは終わらなかった。1死からラックスとエドマンの四球と安打で1死一、二塁。大谷は左邪飛に倒れたが、この飛球を捕球した左翼バードゥーゴが観客席へ入ったため、二塁走者の代走テイラーが三塁へ進塁。ベッツが申告敬遠で歩かされたが、フリーマンが右越えに劇的なサヨナラ弾を放った。大谷もベンチから興奮気味に飛び出し、本塁でフリーマンを笑顔で出迎えた。

 試合後、“キケ”ことE・ヘルナンデスは劇的な勝利に「呼吸は戻ってきたけど、まだ心がここにない感じ。(延長10回に)翔平がコルテスに対して打席に向かっていた時、自分は室内ケージにいて、みんなに“この試合こそ初のペイ・パー・ビューの試合であるべきだったよ。翔平が460フィートくらい飛ばすかもしれないから”って言っていたんだ。でも試合後には翔平に“君があそこで試合を終わらせなかったことがよかった。今日の幕切れはそれ以上だった”ってね。本当に信じられない試合だった。凄かったよ」と興奮気味に話した。

 また「9回で決めるか、翔平が初のワールドシリーズゲームをサヨナラ安打で勝つのが素晴らしいと思っていたけど、フレディが今年1年フィールド上でもフィールド外でも大変だったことを思うと、彼がこういう展開で満塁本塁打で決められて本当に良かったと思う」と感動した様子で振り返った。試合後のナインの様子についても「試合後にベンチで起こったことなんて今まで見たことなかった。フレディが本塁打を打った後、チーム全員がフィールドやベンチにまだ残っていて、10分もその場にいた。あんな光景は初めて見たけど、それを目にできて本当に嬉しかった」と笑顔で話した。

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