亀田ジム設立や!興毅 決意の再出発

2008年05月12日 06:00

格闘技

亀田ジム設立や!興毅 決意の再出発
報道陣に手を振り、飛行機に乗り込む亀田興毅(左)と大毅
 プロボクシングの亀田3兄弟の長男・興毅(21)と次男・大毅(19)が11日、成田空港からメキシコへ出発した。9日に所属していた協栄ジムからの離脱が正式決定。所属先がなくなり、当面はメキシコを拠点に練習するが、興毅は今後は「亀田ジム」で再出発したい考えを明かした。復帰第2戦は6月にも行いたい意向で、年内のWBAフライ級王者・坂田健史(協栄)への挑戦にも意欲を見せた。
 上下真っ白のジャージーに、真っ白なスニーカーで成田空港に現れた興毅は、穏やかな表情で今後についての展望を語った。「独立したい?ごちゃごちゃするのが嫌やからそうしたいな」。協栄からの離脱が正式決定後、初めて公の場に登場。移籍ではなく「亀田ジム」設立を希望し、所属先なしとなっても不安な様子は見られなかった。

 海外ですぐにプロ活動するのは難しいため、今後は他のジムへ移籍するか、新しいジムを設立して所属するかの2択を迫られる。だが、新ジムを設立するにはセコンドライセンス無期限停止処分を受けている父・史郎氏(42)以外に、10年以上のプロライセンスを持つ第三者とトレーナーを立てて、加盟する地区協会に承認されなければならない。12日の東日本プロボクシング協会の理事会では興毅と大毅を「協会預かり選手」とするかどうかが話し合われる。承認されれば国内での活動も可能となるが、独立に向けた準備も早急に進める必要がある。当面はメキシコで大毅とともに練習する予定で、6月開催を希望する次戦に向けてピッチを上げていく。

 同門対決となるため、これまで実現しなかった坂田との対戦にも興毅は「楽しみやな。年内?それは考えてるよ」と前向きな姿勢を見せた。協栄ジムの金平会長も「(興毅はWBAで)1位ですからね。有力な対戦相手の1人」と話している。「リングの上で結果を残すだけ。結果がすべてやからな」。興毅が次のステージに向けての第一歩を踏み出した。

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