魔裟斗 6年ぶり復帰で“有終の美”「娘に勝った姿を見せられた」
2015年12月31日 23:14
格闘技
立ち技系格闘技K―1の全盛期を支えた“反逆のカリスマ”魔裟斗(36)が31日、TBSの特番「史上最大の限界バトル KYOKUGEN2015」で6年ぶりに現役復帰し、現役UFC選手の山本“KID”徳郁(38)と3分3RのK―1ルールで対戦。2Rに左フックでダウンを奪い、3―0で判定勝ちした。
04年大みそかの「K―1Dynamite!!」以来、11年ぶりの再戦。前回は両者がダウンを奪い合う激闘の末、魔裟斗が2―0判定勝ちを飾った。
一夜限りの現役復帰となった魔裟斗は少し太めになった印象も、1Rから切れのある右ハイキックを繰り出した。山本KIDもキックで応戦。緊張感漂う立ち上がりとなった。
2R、魔裟斗はプレッシャーを強めると、左フックでダウンを奪った。最終3Rもコーナーに追い詰め連打を繰り出すなど終始、押し気味に試合を終えた。
奇跡とも思える勝利を飾った魔裟斗は「純粋にうれしいです。きょうのために半年間、トレーニングしてきたが、最高に充実した半年でした」と声を弾ませた。今回の復帰のきっかけは「挑戦から生まれることが凄く多くて。僕の周りでも頑張って挑戦している人たちがいる。刺激、力をもらって“自分も挑戦したいな”と思った」と打ち明け「もうリングに上がることはないと思うんで。一回だけなんで。勝った姿を見せるか、負けた姿を見せるか。本当に娘に勝った姿を見せられてうれしいです」と感慨に浸った。
インタビューではリングサイドで観戦していた妻でタレントの矢沢心と長女もリングに。矢沢は「娘に勝った姿を見せられて良かった」と笑顔を見せ、魔裟斗も愛娘から「かっこよかった」とほおにキスされるとパパの表情に。そして山本KIDからは「一回辞めてもまたやりたくなるから。何もできずに負けて強さを感じた。魔裟斗くん、また10年後!」と声をかけられると、苦笑いを浮かべる姿が印象的だった。
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