内山は長期休養 再起なら大みそかコラレスと再戦も

2016年04月29日 05:30

格闘技

内山は長期休養 再起なら大みそかコラレスと再戦も
敗戦から一夜明け、休養することを明かした内山
 ボクシングの前WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(36=ワタナベ)が長期休養することになった。同級暫定王者ジェスレル・コラレス(24=パナマ)に2回KO負けして12度目の防衛に失敗してから一夜明けた28日、ワタナベジムの渡辺均会長が明かした。内山は進退を保留しており、同会長は本人に決断を任せる方針。再起の場合はコラレスとの再戦を目指すという。
 悪夢の王座陥落から一夜明け、内山は代表取材に「今後のことはきちんと考えて、改めてお話しします。一夜明けて悔しさがよりこみ上げてきました」と答えた。渡辺会長は前夜、長期休養するようメールで指示。本人からも「しばらく休みます」と返事があったという。同会長は「納得するまで休んでほしい。あとは100%本人次第。再起するなら力を貸すし、辞めるのならお疲れさまと言いたい」と話した。

 渡辺会長は「もう一回やるとしたらコラレスでしょうね」と明かした。コラレスが相手を選択する試合についてはワタナベジムがオプション(興行権)を持つが、WBAはスーパーフェザー級の正規王者フォルトゥナ(ドミニカ共和国)との統一戦を指示するとみられる。この指名試合はオプションの対象外で、コラレスが敗れるとオプションは消滅。コラレスが勝てば内山に再戦の可能性が出てくるが、同会長は「早くても大みそか。(休養の)期限は設けないし、1年休むケースもある」と見通しを語った。

 この日は内山の前座でともに3度目の防衛に成功したWBA世界スーパーフライ級王者・河野公平と同世界ライトフライ級王者・田口良一の一夜明け会見が行われたが、重苦しいムードに包まれた。河野は「内山さんが負けたので喜べない」、田口も「控室で“おめでとう。ごめんな”と言われて言葉を返せなかった」と複雑そう。ジムが主催する世界戦興行は内山が軸だったため、田口は「今後の試合がどうなるのか自分でも分からない」と不安を口にした。

 渡辺会長は内山が2回に3度ダウンした試合を「作戦ミス。こっちから打ち合うなと、しつこく言っておくべきだった」と分析。「内山は大丈夫だったけど、周囲におごり、慢心が出たのかも。危機感を持ってやるべきだった」と悔やみきれない表情だった。

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