【村田諒太観戦記】トレーナーが試合止めるタイミング「複雑」
2017年08月16日 07:45
格闘技
先輩が打たれた時は、頭をはね上げられ、脳を揺らされるシーンが多かったのは事実ですが、相手のパンチにしっかり反応していたのは意識が落ちていない証拠です。レフェリーも先輩の目を何度か見て確認していましたが、僕にはこのタイミングで試合が終わるのは複雑です。山中先輩と大和トレーナーはデビュー当時から10年以上の付き合いですから、感情移入することは否定できません。いろんな関係性の中で生まれた結果なのだと思います。
カウンターが一発入れば、ノックアウトで勝てる可能性はありました。このまま続けていればというのもありますが、これも「たられば」ですよね…。記録が懸かる時というのは、目に見えない何かがあるものです。だから、記録というのは今も残っているんだと思います。(プロボクサー)