“九州のタイソン”別府 86秒KO勝ち 先月1日死去の会長夫人に捧ぐ勝利

2018年07月06日 21:55

格闘技

“九州のタイソン”別府 86秒KO勝ち 先月1日死去の会長夫人に捧ぐ勝利
櫛田会長の妻・峰子さんの遺影を手に写真撮影する別府優樹 Photo By スポニチ
 プロボクシングの日本ウエルター級1位・別府優樹(27=久留米櫛間)が6日、東京・後楽園ホールでのノンタイトル8回戦でポンサートーン・ソムポン(27=タイ)と対戦。1回1分26秒KO勝ちで戦績を19戦18勝(18KO)1分けとした。
 デビューから14戦連続KO勝ちをマークし“九州のタイソン”の異名を持つ別府。昨年1月の元東洋太平洋スーパーウエルター級王者チャールズ・ベラミー(八王子中屋)との対戦で記録はストップしてしまったが、その破壊力は健在だった。

 「いつもより相手が見えていた。大振りだったので冷静にガンガンいける感じがした」という1回、強烈な右ボディーが炸裂。続いて左フック…これは頭をかすめただけだったが、ポンサートーンはマットにうずくまり、10カウントを終えても立ち上がることができなかった。

 「あのボディーは感触がありました。もう少しコンビネーションとか試したいこともあったんですけど、ボディーはずっと練習してきたことなので、それを試合で出せたのはよかったです」

 10月21日に同級3位の永野祐樹(帝拳)との日本タイトルの王座挑戦者決定戦が決まっている中での試合。わずか86秒の早過ぎる決着に「けがなく終わることもテーマの一つだったのでよかったです」と表情を緩めた。

 先月1日に櫛間会長の妻・峰子さんが胆嚢(たんのう)がんのため67歳で他界。5月14日に入院して、わずか17日での急逝だった。別府が見舞いに訪れたのは1度だけだったが、病床の峰子さんに王座奪取を約束した。「奥さんにはすごくお世話になったので、チャンピオンになって恩返しをしたい。これからは1戦1戦、確実に勝つことに集中して戦いたい」と誓った。

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