世界最速タイで3階級制覇の田中恒成と一問一答「木村選手に勝つだけでもうれしいのに…」
2018年09月24日 17:51
格闘技
![世界最速タイで3階級制覇の田中恒成と一問一答「木村選手に勝つだけでもうれしいのに…」](/battle/news/2018/09/24/jpeg/20180924s00021000263000p_view.jpg)
田中「全力で打ち合うつもりで」
――打ち合いに付きあった。
田中「俺は結構打ち合いますよ。相手の土俵でもあるけど、ああなったら最後は行くしかない」
――次のターゲットは。
田中「今は特にない。フライ級にまだ強い選手がいっぱいいるので、王者になって防衛も大事だけど、他の強い選手に挑むチャレンジ精神をなくさないようにしたい」
――木村選手へのリスペクトが感じられた。
田中「試合前まから強かった。(試合間隔が)短い期間で、凄いじゃないですか。万全に仕上げてきたと言ってるけど、どうか分からないし、仕上げたとしても凄い」
――木村選手と最後に言葉をかわしたように見えた。
田中「向こうは“強かった”と。自分は“疲れたんで座っていいですか”と(笑い)」
――木村選手のパンチは
田中「いいパンチでした。強い想定はしてたけど、やっぱり強かった」
――勝因は
畑中会長「おおざっぱで抽象的ですけど、気持ちで負けなかったと。くっついてガチャガチャ来たのに、気持ちで負けなかった。今までの(木村の)相手はそれで心を折られている。折られることなく対等にしながら、テクニックで、打ったらサイドへ行く。離れてばかりでは、(相手は)追っかけてくるの好きだから。そこでガッチリ止まって打ち合う、離れている時間もつくった」
――田中選手のスピードなら、もっと違う戦いもあったのでは。
畑中会長「完全に触らせず、ポイントだけ取るという考えはなかった」
――気持ちが揺らぎそうな場面はあったか。
田中「大きく崩れそうになるというのはなかった。スタミナ強化の練習や最初の世界戦を思い出したり、常にしていた」
――最終回に右を3発ドツキ合った。
田中「2発ぐらい打って、もう1発打とうかなと。これ以上打ったら、やらせになるかなと(笑い)でも、もう1発行くかなと」
――この試合が終われば新たな強さを得られると話していた。今後は。
田中「いろいろ自分と向きあって1カ月過ごして来られた。試合でも引き続きやって結果を出せたのはいい経験になりました」
畑中会長「新しいステージというのはフライ級ウォーズです。これを獲ったことによって考えることがたくさんある」
――この試合の位置づけ。
田中「会長が毎回厳しい相手を選んでくれていたけど、それでもこれが当たり前というのがあった。もう1回気持ちを入れて頑張らないといけない、と思い出させてくれた」
――世界最速の3階級制覇。
「うれしい。でも、木村選手に勝つだけでもうれしいのに、会長が1つの試合でたくさんの喜びを与えるマッチメークをしてくれる。ありがたいです」
――ロマチェンコに並んだ。
田中「並んでない。まだまだレベルは差があると思います」