日本ボクシング連盟は15日、東京都内で理事会を開き、助成金の不正流用などの責任を取って辞任した山根明前会長らを除名処分にする方針を決めた。16日の総会で提案し、承認されれば弁明の機会を与えるため山根氏に通知した上で、来年2月の総会で正式に決議される。除名処分を受けると都道府県連盟を含め、一切の役職に就けなくなる。
山根氏は助成金の不適切な流用や過去の反社会勢力との交際を認めるなどして8月に辞任した。菊池浩吉副会長によると、辞任後も9月に新体制となった連盟への批判や、関係者をどう喝するような発言を続けているといい「ボクシング界に戻って来られない形をつくらないと。いろんな方が不安に思っている」と処分の必要性を強調した。
理事会では内海祥子元常務理事と山根氏の息子で元理事の昌守氏も除名、吉森照夫元専務理事は資格停止処分とする方針となった。
連盟は第三者委員会の報告書などを基に処分を検討してきた。