田中恒成 激闘から1夜 4階級制覇挑戦に含み “ありがとう”と倒れ込んだライバル「印象的だった」
2019年03月17日 13:18
格闘技
目元が腫れた顔が、2年近く対戦を熱望していた田口良一との激闘を物語る。「いい試合ができたことに変わりはない。(田口選手が)終わってすぐ“ありがとう”と言った後、倒れ込んだことが印象的だった」と振り返った。
一方で、試合内容には、反省点がばかりが口をついた。
「ほぼ納得いっていないです。もらいすぎた。頭にもだいぶ当たった。防御に関してはバツ(×)寄りの三角(△)」
試合に向けて取り組んできた、パンチの出所を見て予測するディフェンスについては「離れたとは出所が見えた」と一定の収穫もあった。しかし、「接近戦では違う防御になる」と、近い距離で打ち合ったときのディフェンスを課題に挙げた。
畑中会長も「10回くらいで倒していれば、スーパースターへのスタートになった」と厳しく採点した。
今後の試合スケジュールについても同会長が言及。「まだ((予定は)何もない」と前置きした上で、「今年は防衛。(1階級上の)スーパーフライ級にいくチャンスがあれば、可能性がないわけではない。情報を見ながら、ちょっと考えます」と、現タイトル防衛を軸にしながらも、4階級制覇に含みを持たせた。スーパーフライ級では井岡一翔が4階級制覇を目指しており、恒成との対戦が実現すればビッグマッチとなる。
王者自身は「(対戦相手の)人に関しては、現状ではパッと出てこない。興味があるとすれば、統一戦ということになる」と、他団体とのフライ級王座統一戦を優先順位の上位に掲げた。