内藤“史上初”IWGP2冠達成 オカダを宝刀デスティーノで
2020年01月06日 05:30
格闘技
![内藤“史上初”IWGP2冠達成 オカダを宝刀デスティーノで](/battle/news/2020/01/06/jpeg/20200105s00003000539000p_view.jpg)
19年は東京ドーム大会でIWGPインターコンチネンタル王者に返り咲き、幸先良くスタートを切った。自ら2冠プランをぶち上げたが、その後はベルトの奪い合い。年を明けて前日の4日に宿敵ホワイトとの“前哨戦”を逆転で制し、未知の領域へと踏み込んだ。そしてリング上で見せた姿こそが1年前、自ら描いた青写真だった。
オカダには2年前の18年1月4日の対戦で敗れていた。リング上でベルトを肩にかけたオカダから「東京ドームのメインイベントは気持ちいいだろ?勝つともっと気持ちいいぞ」と挑発された声は忘れられない。宿敵の言葉をそのまま返し「逆転の内藤哲也を堪能していただけたでしょうか」と大相撲の横綱・白鵬ら観戦した3万63人に呼びかけた。興奮状態と化したファンへ「この2本のベルトを持って何をしようかな」と新たなストーリーをにおわせた。
ところがだ。夢見心地の2冠王者に思わぬ悲劇が待っていた。数々の急襲を仕掛けてきたKENTAがリングに乱入。ボコボコにされ、マイクを奪われた。「大合唱したかったんだろ?させてやったじゃねえか、ブーと」。史上初の2冠王者が描いた物語の最終ページは仲間の肩を借りてリングを後にする残酷な姿だった。
◆内藤 哲也(ないとう・てつや)1982年(昭57)6月22日生まれ、東京都足立区出身の37歳。06年5月27日デビュー。必殺技はデスティーノ、グロリア、ブルマ・ブランカ、ジャンピングエルボーアタック。ニックネームは制御不能なカリスマ。1メートル80、102キロ。血液型A。