【プロボクシング バンタム級10回戦 比嘉大吾―堤聖也 ( 2020年10月26日 後楽園ホール )】
元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾は王座返り咲きへの再スタートと位置付けた試合で痛恨のドロー。高校時代に2戦2敗だった日本バンタム級13位の堤との壮絶な流血戦は96―94が1人、95―95が2人と判定が分かれ、「勝っていると思っていた。見てる時間が長かったのがダメでした」と反省した。
野木丈司トレーナーは「倒せなかった時点で負け」と断言。ただ「落胆はしていない」とも付け加えた。18年4月の体重超過による王座剥奪から今年2月に再起したが、直後に白井・具志堅ジムを離れた。野木トレーナーとのタッグを復活させた初戦で、まだ完成形は遠い。
プロ18戦目で初めて判定決着を体験した比嘉は「今までで一番収穫は多かった。自分は倒すボクシングに特化したい」と前を向いた。