石田匠が判定勝ちで再起「いい味出していく」

2020年11月23日 20:35

格闘技

石田匠が判定勝ちで再起「いい味出していく」
石井渡士也(右)に判定勝利を収めた石田匠(撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 プロボクシングの元日本スーパーフライ級王者・石田匠(29=井岡)が23日、兵庫県三田市でバンタム級8回戦に臨み、再起を果たした。日本同級ユース王者の石井渡士也(19=REBOOT IBA)を8回判定3―0(79―73、78―74、77―75)で下した。昨年末に地元大阪で臨んだIBF世界スーパーフライ級挑戦者決定戦でイスラエル・ゴンサレス(メキシコ)に判定負け、世界再挑戦の機会を逃して以来の試合だった。
 相手の石井は花咲徳栄高時代の2018年に総体ライト級準優勝。昨年4月に6回戦でプロデビューし、3戦目に決定戦でユース王座を獲得している有望株。10歳若く前のめりに仕掛けてくる相手に対し、石田は速く、鋭いジャブを初回から的確にヒットし主導権を握った。3回にワンツーの3連発したほか、左ボディーもからめて着実にリードを広げた。「ジャブの相打ちとか相手はけっこうパンチがあった。左(ジャブ)だけだとナンボでも入ってくる(気持ちの強さがあった)。でも何とか踏ん張れた。プラン通りにボクシングをして勝てました」と試合内容には納得の表情。それでも「満足していない」と言う。「年齢も年齢なので。(プロで)30戦しているし、もうベテラン。いい味出していかないと」。世界再挑戦へ気合を入れ直した。

 現在はIBF世界スーパーフライ級13位につける。今回の内容に手応えをつかんだ井岡会長は「もっと体をつくらせてバンタムで世界を狙っていきたい」と話した。

おすすめテーマ

2020年11月23日のニュース

特集

【楽天】オススメアイテム