【女子スーパーフライ級6回戦 ○晝田瑞希 判定 山家七恵● ( 2021年10月15日 後楽園ホール )】
アマチュアボクシング全日本女子選手権で2階級制覇した25歳の晝田がプロデビュー戦を白星で飾った。かつてのライバルで東京五輪女子フェザー級金メダルの入江聖奈(日体大)もリングサイドで見守る中、初回にダウンを奪うと、フルマークで完勝。「緊張して練習してきたことを出せなかったけど、勝てて良かった」と安どの表情を浮かべた。
晝田が高1の時にスパーリングしたのが最初の出会い。19年12月には、東京五輪に向けた国内最終決戦「ボックスオフ」で対戦し、勝った入江は五輪本番で史上初の快挙を成し遂げ、一方、晝田は自衛隊を除隊し、プロに進む道を選んだ。
2人は試合後に五輪後初対面。入江から「期待された中でしっかり勝ち切るのは凄いです」と絶賛された晝田は「アマで最後に戦った聖奈が五輪で金メダルを獲った。聖奈が頑張ってくれたおかげで、つらかったこともプラスになった」と感謝。「絶対になると決めている」という世界王者への道を突き進むことを誓った。