井上拓真「また兄弟で世界王者に」 11日に和気慎吾と“前哨戦”「何もさせずに勝つ」
2021年11月02日 20:20
格闘技
試合まであと9日。先週末にはスパーリングを打ち上げ、減量期間に入っているが、拓真は「あと3キロないぐらい。最後まで食べて、しっかり動けるので気持ち的には余裕がありますね。試合に向けてはいつも通りですよ」と平常心を強調した。
対戦相手の和気は東洋太平洋同級王座を5度防衛し、世界戦を経験、18年7月には日本同級王座も獲得している強豪だが、18年の世界戦前に2度スパーリングを行った経験があり、拓真は「やりにくさは感じなかった。いつも通り、何もさせないで勝つ展開になる」と豪語した。
大橋秀行会長(56)は「直近のジムの選手で一番伸びているのは拓真。技術的にも精神的にも良くなっている」と絶賛。大橋会長は国内のバンタム級ではWBA&IBF統一王者の兄・尚弥に次ぐ実力と評価しており、本来より1階級上のスーパーバンタム級での試合を組んだ理由を「選択肢を増やしていこうと。今回は和気という強い選手とやらせたかった」と説明した。
拓真自身も「世界を狙うなら適正はバンタムだけど、チャンスがあるなら、どちらでも」と前向きだ。地域タイトルよりも世界への前哨戦の意味合いが強い一戦。「ナオ(尚弥)と、また兄弟で世界王者を目指している。世界しか見ていないので、相手が誰でも、こんなところで負けていられない」と気合を入れた。