ドネア 調整期間中に新型コロナ感染…重なるアクシデントも「何も私たちを打ち負かすことはできなかった」

2021年12月12日 21:00

格闘技

ドネア 調整期間中に新型コロナ感染…重なるアクシデントも「何も私たちを打ち負かすことはできなかった」
WBC世界バンタム級王座統一戦で4回KO勝ちし、会見に臨むノニト・ドネア(中)。右はレイチェルさん(撮影:杉浦大介通信員) Photo By スポニチ
 WBC世界バンタム級王座統一戦12回戦は11日(日本時間12日)、米カリフォルニア州カーソン)で行われ、正規王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)が暫定王者レイマート・ガバリョ(25=フィリピン)に4回2分59秒KO勝ちし、初防衛とともに団体内の王座統一に成功した。
 試合後の会見で妻でトレーナーのレイチェルさんは、ドネアが調整期間中に歯が抜けたり、新型コロナウイルスに感染するアクシデントに見舞われたことを明かした。それを乗り越えての快勝。ドネアは今後の目標に4団体統一を掲げ、WBA&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(28=大橋)との再戦に前向きな姿勢を示した。ドネアとの主な質疑応答は以下の通り。

 ――試合後、ガバリョには何と伝えたのか?
 「落胆するなと伝えました。良い試合をしていたし、チャンピオンになれる、自分にできることはやって助けるからと話しました」

 ――今後の目標について
 「最大の目標は4団体統一王者になることです。その前に立ちはだかる選手は誰でも、リチャードが試合を組んでくれるはずです」

 ――井上との再戦は?
 「(実現したら)素晴らしいですね。日本にはもう一度行っているし、もう一度行くのは構いません。私は誰のお膝元にだって行きます」

 ――井上と再戦したら第1戦とは何が違うのか?
 「今の私は(井上との第1戦とは)違う戦い方をしています。より戦術的に戦うようになりました。ただ殴り合うのではなく、(レイチェル夫人が)足の位置、構え方、上半身の位置、カウンターの取り方などを考えてくれます。井上との第1戦ではそれはありませんでした。再戦で井上に勝つためにはそれらが鍵になるでしょう」

 ――カシメロと対戦の可能性は?
 「重要なのは誰がベルトを持っているか。ベルトを持っている選手と戦います。もしも彼がその位置にいるなら、答えはイエス。試合を決めてくれるのはリチャード・シェイファーです。決して誰のことも避けないし、4つのベルトを集めるのが目標です」

 ――調整中のアクシデントとは。
 「スパーリングの最中に歯が抜けた。おかげでマウスピースが問題になりかけました」

 ――スパーリングの相手が原因でコロナ感染した。
 「今回の試合前には多くの障害がありましたが、やり遂げました。何も私たちを打ち負かすことはできなかったのです。(コロナで)多少の影響はありましたが、1、2日間で通常の状態に戻りました。長期間かかる人もいますが、私は普段から健康に気を付けてきたので影響が少なく済んだのでしょう。これで陽性は2度目ですが、健康でいられたことに感謝です。1、2度目ともに3日で陰性に戻りました」

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