IBF王者アンカハス、初のラスベガスでV10戦 井岡一翔との統一戦は「私のモチベーション」
2022年02月26日 13:52
格闘技
アンカハスにとってはIBF王座10度目の防衛戦で、ラスベガスでの試合は初めて。前日計量を無事にクリアすると、うれしそうに笑顔を浮かべた。終了後は、ロビーに移動してパスタ、ガーリック・トースト、ゆで卵とゲータレードの昼食。食後には、ショーン・ギボンズ・プロモーターが用意した“エルビス・プレスリーのもみ上げ”付きサングラスをかけて見せるなど、リラックスした様子だった。(米ラスベガス・杉浦大介通信員)
以下、アンカハスと一問一答。
――計量は問題なくパスした。
「計量を無事に終えられてハッピーです。すべてのボクサーにとって、試合前の最初の敵はウェイト。体重が問題なく作れてよかったです」
――ラスベガスにはいつ入ったのか?
「ロサンゼルスに滞在していたのですが、試合の3~4週間前にラスベガスに移動しました。去年の10月にロサンゼルス入りして以降、この7カ月間はフィリピンには帰っていません」
――挑戦者マルティネスの印象は?
「とても勇敢な選手で、私のタイトルを奪ってやろうというハングリー精神を持っていことが彼の目から伝わってきます。タイトルに挑んでくる挑戦者はみんな同じようにハングリーなものです」
――井岡戦が延期になり、別の選手との防衛戦のために準備するのは難しくなかったか?
「日本での井岡との統一戦を本当に楽しみにしていたので、延期になったときにはとても悲しかったです。ただ、健康面を考慮した政府の決定だったので仕方ありません。代わりにこの試合が決まってハッピー。井岡との統一戦という目標は依然として私のモチベーションになっています。そのためにもこの試合に勝たなければいけません」
――日本で井岡と戦いたいという気持ちに変わりはない
「その通りです。そのためにも今はこの試合に完全に集中しています。勝って、井岡との統一戦という夢を叶えるために、明日はベストを尽くします」
――井岡の大みそかの試合を見てどう思った?
「経験と技術を生かして井岡が勝ったと思います。ただ、井岡の動きは以前と比べて少しスローになったとも思いました」
――ラスベガスのリングは初めてになる
「とてもエキサイトしています。ラスベガスでの試合も私の夢の1つでした。フィリピンのすべてのボクサーはラスベガスでのファイトを夢見ていて、それを実現させられる私はラッキーです」
――本場のファンを喜ばせるために、KOを狙うか?
「リングに立つときはいつでも、ベストを尽くし、良い試合をしたいと考えています。プロボクサーとして、ファンに喜んでもらえる試合がしたいですね」