日本スーパーフライ級王座決定戦は中川健太が3度目の戴冠 敗れた久高寛之は引退の意向

2022年04月23日 17:34

格闘技

日本スーパーフライ級王座決定戦は中川健太が3度目の戴冠 敗れた久高寛之は引退の意向
日本スーパーフライ級王座決定戦は判定で同級2位の中川健太(右)が同級1位の久高寛之(左)を下して3度目の同王座獲得となった Photo By スポニチ
 【プロボクシング日本スーパーフライ級王座決定10回戦 ( 2022年4月23日    エディオンアリーナ大阪第2競技場 )】 ともに日本スーパーフライ級王座返り咲きを狙う同級1位の久高寛之(37=仲里)と同級2位の中川健太(36=三迫)によるベテラン同学年対決は、中川が10回判定3―0(99―90、98―91×2)で制した。
 サウスポーの中川がリーチの優勢も生かしながら左のストレート、ボディー、右フックなどで攻勢に出て主導権を握った。久高は3回あたりから距離を詰めてボディーで対抗。しかし5回終了時の公開採点はジャッジ3人とも中川を支持(50―45、49―46×2)した。久高は6回に左フックを効かせて反撃に出たところで、右アッパーを食らい膝から崩れ落ちるようにダウン。再開後は踏ん張り、やや“安全運転”に切り替えた中川に対し逆襲を試みるも流れを呼び戻せなかった。

 中川は「(5回終了の)公開採点を聞いて“これでいいんだ”と勇気づけられた。(6回にダウンを奪った)アッパーは練習していたけど。狙ったというより流れの中で出たもの。右でダウンを奪ったのは初めて」と満面の笑み。04年12月のプロデビューから途中に約6年間のブランクを挟みながら、これで21勝(12KO)4敗1分け。16年10月、19年12月と過去2度この王座を獲得しており、3度目の戴冠となった。「過去2度は(防衛戦で敗れて)ベルトを取られているので。今度は自分で返上できるようにしたい。目標は世界(王座)に置いています」と36歳でも、まだまだ闘志満々だ。

 一方、敗れた久高は引退する意向を示した。「負ければ引退と決めていた。勝っても選択肢が増えるだけで今後のことを考えようと思っていた」。02年9月のプロデビューから今回が51戦目。これまで4度の世界挑戦経験持つ。18年4月にこの王座を獲得するも初防衛に失敗。それ以来の王座返り咲きならず。戦績は28勝(11KO)19敗4分け。今回もトレーニングは順調だったというが「いざリングに上がると、体が動かなかった。(6回に反撃開始という場面で)ダウンを食らっちゃった僕が弱かった。あそこが勝負どころだった」と振り返る。これまで51戦のキャリアについて「どの試合も、それぞれ思い出がある。初めての世界挑戦やタイで勝った試合、地球の裏側(アルゼンチン)でも試合をした」。今後は未定という。

 また、この日予定された防衛戦が相手棄権により中止された日本スーパーフェザー級王者の坂晃典(30=仲里)は元東洋太平洋フェザー級王者の大沢宏晋(36=オール)とヘッドギアなしで3分×2回の公開スパーリングに臨んだ。スパー後にリングで「大阪で初めての防衛戦になるはずだった。正直、残念。これからも、みんながワクワクする試合を見せたい」と話した。

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