フジタ“Jr”ハヤト「“これだけ待って良かった”と思える試合に…」“世紀の一戦”天心VS武尊を語る
2022年06月16日 07:30
格闘技
この試合に関してはどっちにも頑張ってほしい気持ちが強いという。「正直、2人とも背負ったものが大きすぎてどっちにも頑張ってほしいです。武尊に勝ってほしいと思った時もあったし、天心にはこのまま負けずにボクシング転向してほしいと思うこともあった」と話した上で「この試合に食いつく選手が多すぎて2人がかわいそうという意味も含めて2人とも頑張ってくれと思いました。試合前の時点で“お疲れ様”と言いたいですね」といろんな意味も込めて2人には頑張ってほしいとエールを送った。
「たとえ天心が負けてボクシングに転向してもみんなが応援しないとかもないし、武尊が負けてもK―1が弱いとかにもならないから普通に戦ってほしいと思います」と好試合を楽しみにした。3分3Rのルールについては「これだけファンを待たせた上で2人にとっては時間が足りない」ともっと長いラウンドで見たかったと語り、「延長になったらそのラウンドだけの判定だからそれはあまりにもちょっとかわいそう。だから3分3R以内にどっちかが倒れる試合になって“これだけ待って良かった”と思える試合になってほしいです」とKO決着を期待した。
そして「この試合が決まってどれだけのファンが熱くなり、この2人以外の選手もドームで試合できるようになりましたからね。こういうのを見せられると俺ら世代も下の世代やレスラーを志す子たちに“頑張ってればこういう場所に立てるよ”と見せなきゃいけないと思ってパワーもらった」と1人のレスラーとしても刺激をもらったようだ。
メイン以外の注目選手としては現K―1ウェルター級王者の野杁正明(SAGAMI―ONO KREST)と4月にK―1無差別級トーナメントを制したマハムード・サッタリ(イラン)。注目する試合では会見から乱闘騒ぎになったYA―MAN(TARGET SHIBUYA)と芦澤竜誠(DRAGON FISH)の一戦に注目していると話した。
しかし個人的にはMMAの試合がないのは寂しかったという。「MMAがあってもよかったんじゃないかなと思う。でもうまくRIZINが間に入ったかわからないけど天心VS武尊が実現したことに意味があって、他の試合はメインにつながる試合をしてほしいですよね。そうすれば成功すると思うし、格闘技でこんなに大きい大会は久々だから成功してほしいですね」と大会の成功を願った。
《フジタ“Jr”ハヤト5年ぶりの本格復帰戦》ハヤトは7月1日のみちのくプロレス後楽園ホール大会で約5年ぶりに本格復帰。復帰戦はメインイベントで東北ジュニアヘビー級王者のMUSASHIにいきなり挑戦する。王者奪取となれば12年6月以来となる10年ぶりの東北ジュニア王座戴冠となる。
▽7月1日後楽園ホール大会チケット情報。特別リングサイド7000円、リングサイド6000円、指定席A5000円、指定席B席4500円。チケット問い合わせメールアドレス=godbless_staff_hytkid_crew@yahoo.co.jp。みちのくプロレスHP=http://www.michipro.jp/
◆フジタ“Jr”ハヤト(ふじた“じゅにあ”はやと)1986年(昭61)9月20日生まれ、東京都出身の35歳。2004年12月、中嶋勝彦戦でプロレスラーデビュー。08年12月東北ジュニアヘビー級王座を初戴冠。その後、新日本プロレス、プロレスリングZERO1などにも参戦。17年4月に左膝外側側副靭(じん)帯完全断裂、左膝内側側副靭帯部分断裂で長期欠場。18年11月に脊髄腫瘍髄内腫瘍上衣腫によるがんであることを公表。19年12月に約3年ぶりとなる1試合限定の復帰戦を戦った。7月1日のみちのくプロレス後楽園大会で約5年ぶりとなる本格復帰戦で東北ジュニア王者のMUSASHIにいきなり挑戦する。