11・1ライトフライ級日本人王者対決へ京口が公開練習 大物プロモーターからメッセージ「頑張らないと」

2022年10月26日 16:26

格闘技

11・1ライトフライ級日本人王者対決へ京口が公開練習 大物プロモーターからメッセージ「頑張らないと」
<京口公開練習>プロモーターのエディー・ハーン氏からのビデオメッセージが映し出されたPCを手にポーズする京口 (撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【プロボクシングWBC&WBA世界ライトフライ級王座統一戦 ( 2022年11月1日    さいたまスーパーアリーナ )】 10年ぶり2度目となる日本人同士の2団体王座統一戦に挑むWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(28=ワタナベ)が26日、東京都品川区の所属ジムで公開練習を行った。WBC世界同級王者・寺地拳四朗(30=BMB)との対決へ向けたスパーリングはちょうど100ラウンドで既に打ち上げ。この日はシャドー4ラウンド、2人のトレーナーを相手にしたミット打ち4ラウンド、サンドバッグ打ち4ラウンドと、試合と同じ12ラウンドの練習を消化したあと、さらにシャドー、エアロバイク、ストレッチと約1時間半、たっぷりと汗を流した。
 直近2回の海外防衛戦と同じ環境で臨むため、24日から3LDKの一軒家を借りて合宿をスタート。トレーナー、マネジャーと泊まり込み、「洗濯や食事などサポートを全部スタッフに任せられる。ストレスなく、より試合に集中できる環境をつくってもらってありがたい。士気が高まる」と話した。ワタナベジムの深町信治マネジャーがどんな食事でもつくれるようにと、肉は鶏・豚・牛、魚介はサバ、タラ、エビ3種類、野菜は必須のニンジン、カリフラワー、ブロッコリーなど食料を大量に購入。体重や栄養を考慮した京口の要望にも対応可能で、この日朝のメニューはおにぎり1個、フルーツ(パイナップル)、温かいそば、温野菜、ひじきだったという。同じ合宿でも海外より食材に困ることなく「融通が利く環境。リクエストどおりになっている」と笑顔で話した。

 25日夜は小林尚睦トレーナーの勧めで、過去の海外選手の映像を約1時間半鑑賞した。フリオ・セサール・チャベスVSメルドリック・テーラー第1戦(90年)、トーマス・ハーンズVSマービン・ハグラー(85年)、マニー・パッキャオのコンビネーション特集などで、試合前に過去の映像を見たのは初めてという。リラックスが目的だったが「凄かった。いろいろな刺激を入れました」と話した。

 この日は契約を結ぶ英プロモート大手マッチルーム社のプロモーター、エディー・ハーン氏からビデオメッセージも届いた。ハーン氏は「京口の試合は見る価値がある。パウンド・フォー・パウンド(全階級を通じた最強ランキング)でもトップの選手と信じている。前(6月)の試合は素晴らしいファイト、パフォーマンスだった」と評価し、「今回は今年の中でも凄い試合の1つ。数週間後(12月3日)にはチョコラティート(4階級制覇王者のローマン・ゴンサレス)がスーパーフライ級で試合をするが、京口の統一戦は軽量級だけでなくボクシング史上でも凄い試合」と期待を寄せた。また、「日本は非常に大切なマーケット。帝拳(プロモーション)の本田氏(明彦会長)という素晴らしいパートナーもいて、彼らと仕事をすることは好きだし、2023年は多くの試合を日本から放映する」と来年についても言及した。京口は契約時からハーン氏に「チョコラティートのような選手になってほしい」と言われていたと明かし、「うれしいです。チョコラティートみたいな選手にならないと、という思いが強くなった。来年の先駆けじゃないけど、今回の試合は頑張りたい」と気合を入れ直した。

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