尚弥 4団体統一へ“初心に返る”VSバトラー!8年ぶりの黒髪「髪の毛はその時の気持ちが表れる」

2022年12月11日 04:30

格闘技

尚弥 4団体統一へ“初心に返る”VSバトラー!8年ぶりの黒髪「髪の毛はその時の気持ちが表れる」
記者会見の席に着く井上尚弥(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【世界バンタム級4団体王座統一戦   WBAスーパー&WBC&IBF王者 井上尚弥《12回戦》WBO王者 ポール・バトラー ( 2022年12月13日    有明アリーナ )】 日本人初のプロボクシング4団体統一王者へ“黒髪尚弥”で臨む。WBAスーパー&WBC&IBF統一世界バンタム級王者の井上尚弥は10日、横浜市内のホテルで開かれた公式会見に、髪の色を黒に戻して出席。史上9人目、バンタム級では初となる偉業へ初心に返って挑むと説明し、日本のファンに王座統一の瞬間を見せることを約束した。
 WBAの黒、WBCの緑、IBFの赤、そしてWBOのエンジ。壇上の4本のベルトを見つめる井上の髪の色は、ブラウンのメッシュ入りだった7日の公開練習時から真っ黒に変わっていた。記者からの指摘に「よくぞ聞いてくれました」とニヤリ。「染めたというより地黒なんですよ。4団体統一へ向けた意気込みとして初心に返ろうと」と説明した。

 井上によると、デビュー当初は黒い短髪で、最後に黒髪で試合をしたのは21歳の時だという。ライトフライ級で世界王者になってから明るい髪の色を好むようになった。「髪の毛はその時の気分、テンションだったり、気持ちが表れると思っている」。バンタム級の「最終章」と位置づけた試合で、選んだ髪の色は日本人を象徴する黒。「ファンはこの日本で4団体統一王者が誕生するのをしっかり目に焼きつけてほしい」と誓った。

 会見ではWBO王者のバトラーと初対面。「調子も良さそう。優れたボクサーなので、気を抜かずに自分の仕事をするだけ」と印象を口にし、グータッチで健闘を誓い合った。バトラー陣営は8日の公開練習で「井上の弱点はディフェンス」と指摘したが、「ディフェンスに徹したら一発ももらわない自信はある。倒しにいく中での被弾はあるが、実はディフェンスが一番得意というのを見せていきたい」と一蹴した。

 フットワークを使って打ち合いを避けることが予想されるバトラーについて、大橋ジムの大橋秀行会長は「逃げることはできても、12ラウンド隠れることはできない」とズバリ。「相手が出てきたらすぐに終わる」と断言した。

 《バトラー「非常に調子がいい」》バトラーは淡々とした表情を崩さなかった。「非常に調子がいい。リングに上がれば自分の仕事をするだけ。減量も予定通り進んでいる」と話し、初対面の井上を「いい選手。試合を楽しみにしている」と評した。英ブックメーカー、ウィリアムヒル社のオッズは井上1・02倍、バトラー15倍と圧倒的不利。「かなり厳しい戦いになると思っている」と認めたが、4団体統一の意味を問われると「イングランド人としては初めて。大きな意味がある」と力説した。

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