前田日明氏 若手時代に「師匠」から一喝された出来事を告白「すげえ、怒られたんですよね」
2023年02月18日 18:51
格闘技
![前田日明氏 若手時代に「師匠」から一喝された出来事を告白「すげえ、怒られたんですよね」](/battle/news/2023/02/18/jpeg/20230218s00003000487000p_view.webp)
前田氏が新日本プロレスに入門して1年半経った頃、試合前の練習で、あるレスラーに声を掛けられた。「坂口(征二)さんから“お前、ちょっと来い”って。何かと思ったら、“スパーリングしよう”とか言われて」。当時の坂口は、団体でアントニオ猪木に次ぐナンバー2。柔道日本一に輝いたこともあり、ナチュラルな強さは群を抜いていた。
プロレスラーとしての経験値でいえば、圧倒的に坂口が上。ただ、意外にも、両者が相手を極められないまま、時間だけが過ぎていった。「周りに(他の選手とか)黒山の人だかりで見てるから、最初は頑張ってたんだけど、あまりにも坂口さんが極められないから、“1回くらい(自分が)極められないとまずいんかな”と思って、手を取らせたんですよね」。それでも、決着はつかず、前田氏は控室へ。そこで、様子を見ていた藤原から怒声を浴びた。
「“馬鹿野郎! オレはお前に、そんなことをするために、教えてきたんじゃない。明日から、お前とは(練習)やらない”って、すげえ怒られたんですよね」
純粋に強さだけを追求してきた藤原には、前田氏の「忖度」が許せなかったのだ。静かに当時のエピソードを聞いていた藤原は「見てれば、分かるんだよね。わざと(腕を)取らせたとか…」と懐かしそうに振り返っていた。