古舘アナ「さよならムーンサルト!」武藤引退試合ではなむけの詩を朗読 ノアリングで初

2023年02月21日 21:06

格闘技

古舘アナ「さよならムーンサルト!」武藤引退試合ではなむけの詩を朗読 ノアリングで初
<武藤敬司引退大会>古舘伊知郎さんが詩を朗読(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 武藤敬司引退大会「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING“LAST”LOVE~HOLD OUT~」が21日に東京ドームで開催され、フリーアナウンサーの古舘伊知郎(68)がノアのマットに初めて上がり、コーナーの武藤敬司を背にはなむけとして自作の詩を朗読した。
 「山梨県富士吉田市に生まれし、一人のおのこ。入門から半年余りで、あの月面の奥義を身につけて、気がつけばアメリカマット界を席巻していた。一体、プロレスラブとはなんなのか!この男に二元論は通用しない。ストロングスタイルがアメリカンプロレスか。ベビーフェイスかヒールか。はたまたプロレスか格闘技か。全く通用しない。思えば昭和、平成、令和。時代は移ろっても、技、試合のありよう、観客の声援スタイルが変わろうとも、一貫してこの男は二者択一を越えて、格闘芸術を作ってきた。作品を作るとき必ず削られていく。両の膝に人工関節を埋め込んで辿ってきた、いばら道。じゃ心は削られたのか。団体を渡り歩き、まばゆいスポットライトを浴びながら、常に志半ばで逝った橋本を思い、プロレスに殉職した三沢を抱き、昨年亡くなった猪木を仰ぎ見ながら戦ってきた。もう限界なんて、とっくに過ぎていた。しかし限界を超えてもなお輝き続けた夢物語。そろそろ今夜がお開きか。そうこれ、昭和プロレスの終焉(えん)なり。さあ、ザ・ファイナルカウントダウン。武藤、この610文字に愛を込めて、今積年の思いを込めて、さよなら、ムーンサルト!」

 朗読が終わると東京ドームは武藤コールに包まれた。

 古舘アナは「古舘節」とも形容されたプロレス実況で絶大な人気を誇り、一大ムーブメントを巻き起こした。1998年4月4日のアントニオ猪木引退試合でも自作の詩を朗読。猪木さんのプロレスラーとしての有終の美を見届けた。それから25年、猪木さんの弟子でもある武藤の引退に伴い、再び自作の詩を披露することになった。

おすすめテーマ

2023年02月21日のニュース

特集

格闘技のランキング

【楽天】オススメアイテム