世界レベルの“亀海メニュー”で栗原がリベンジ王座奪回「うれし泣き初めて」
2023年03月04日 22:12
格闘技
「負けたら引退の崖っぷち」の状況で「ボクシングをやってきた中で一番キツい練習をやってきた」と振り返った。これまではパートナー不足で控えていたスパーリングを週3回、うち2回は8ラウンドを行うなど量を増やし「自分のスタミナに自信がつくようになった」。さらに、交流がある漫画家の高橋ツトム氏を通じて元東洋太平洋ウエルター級王者の亀海喜寛氏を紹介され、練習メニューのアドバイスを受けた。「練習が好きだった」という栗原が「練習が嫌いになった」と苦笑するほど強度の高いメニューを消化し、「これが世界レベルかと実感できた」という。
王座返り咲きを果たし、世界への道が再び開けた。バンタム級では5月から優勝賞金1000万円の賞金トーナメントがスタートするが「出る気はない」ときっぱり。井上尚弥(29=大橋)が全4王座を返上した同級の世界戦線をにらみ「お金に目を向けるのではなく、来るかもしれないチャンスを常に狙いたい」と決意を口にした。