重岡兄弟トレーナー “師匠”米倉健司さんへ「最後に最高の報告ができた」

2023年04月22日 23:52

格闘技

重岡兄弟トレーナー “師匠”米倉健司さんへ「最後に最高の報告ができた」
王座奪取から一夜明け、記者会見を行った際の(左から)町田トレーナー、渡辺会長、重岡優、重岡銀、亀田氏 Photo By スポニチ
 プロボクシングで元ヨネクラジム会長の米倉健司さん(本名健治、享年88)が20日、死去した。この訃報を受け、16日に史上初同階級での兄弟同日世界王座獲得を果たした重岡兄弟を担当するワタナベジムの町田主計トレーナー(48)が22日、取材に応じた。
 町田氏は06年4月から17年8月のジム閉鎖までヨネクラジムでトレーナーを務めた。前日の21日に訃報を知り「ショックというか、悲しいですね。素晴らしい指導者でした」と惜しんだ。

 町田氏は29歳でプロテストに合格するも、負傷の影響もありデビューはかなわず。その後、トレーナーとしての道を模索。米倉さんに手紙を書き、ヨネクラジムの門をたたいた。

 米倉さんは選手の練習後の筋力トレーニングまでつきっきりで指導。技術面より、選手との距離感を大切にしていた米倉さんは、負傷した選手には毎日電話で状態を確認するなど、選手との接し方を何よりも大事にしていた。「常に選手のそばにいなさい」と常々、言葉をかけられていた町田氏は師匠から「師弟関係」の大切さを学んだ。その教えを胸に、4月16日のダブル世界戦でともに世界王者となった重岡兄弟に対しても、常にコミュニケーションを取りながら信頼関係を築き上げた。

 「天国で“お前が世界チャンピオンを育てるとはな”と言われているような気がします」と町田氏は笑いながら「最後に最高の報告ができたのかな、と勝手に思っています。次は世界チャンピオン5人を育てた会長の記録を抜きたいですね」と決意を新たにしていた。

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