【RIZIN】ブアカーオVS安保瑠輝也　新旧K―1王者対決実現！安保はレジェンドファイター越えなるか

　格闘技イベント「RIZIN．42」が6日、東京・有明アリーナで開催。今大会ではRIZIN初参戦となる元K―1スーパー・ライト級王者の安保瑠輝也（27＝CLUB　es/team　ALL－WIN）と元K―1　MAX世界王者のブアカーオ・バンチャメーク（40＝旧・ポー.プラムック/タイ）の新旧K―1王者対決が実現する。 　RIZINの中で新たな展開の第1弾としてRIZINの榊原信行CEOは「RIZINの中で、今後の立ち技格闘技とどのように向き合っていくのか、常々考えていました。新機軸が打ち出していける予感があります」と期待を寄せている。

　今大会ではいきなり新旧K―1王者対決が実現。ブアカーオは、日本人初K―1世界王者である魔裟斗のライバルでもあり04年、06年と元K―1　MAX世界王者に輝いている日本でも馴染みのあるレジェンドファイター。旧K―1が消滅後も戦いを続けていたブアカーオは、16年に初代KunlunFightムエタイ世界ミドル級王座を獲得した。

　昨年8月には18年ぶりにムエタイの聖地であるラジャダムナンスタジアムに登場。サッカー元日本代表FW三浦知良の次男である孝太とエキシビションマッチで対戦して、圧倒的な攻撃力を披露。試合は3回レフェリーストップでブアカーオに軍配があがった。

　その後、9月に素手ボクシングの「ベアナックル・ファイティング・チャンピオンシップ（BKFC）」では左右のボディーブローで相手をもん絶させて、1回KO勝利。10月にはK―1　MAXでも活躍していた佐藤嘉洋とエキシビジョンマッチで衝撃的なTKOを見せつけて、日本で戦っていた時代と比べても体に衰えはなく、40歳ながらも現役バリバリのファイターである。今回、10年ぶりの日本での試合となる。

　対する元K―1スーパー・ライト級王者の安保は、現体制のK―1で活躍して、ベルトも巻いた上で今年2月にK―1と契約満了。2月19日には「BreakingDown7」（幕張メッセ）に参戦し、元K―1ヘビー級トップファイターのシリル・アビディにKO勝利を収めた。そして満を持してRIZINに初参戦する。キックボクシングの公式戦は昨年6月の「THE　MATCH」で山田洸誓に判定勝利して以来となる。

　元K―1ヘビー級トップファイターのアビディにKO勝利したとはいえ、今回のブアカーオ戦の参考にはならない。この試合の解説を務める魔裟斗も「ブレイキングダウンの試合は、正直当てにならないね」としている。

　ブアカーオは、圧力をかけながら相手の距離を潰すスタイルに安保は苦戦するという。「ブアカーオは安保が一番苦手なタイプだと思う。安保はパンチやキックは強いけど体の力はない。野杁戦もそうだったけど、前に出るタイプは苦手。安保の得意な遠い距離からの攻撃が当てられる想像がつかない。ブアカーオのガチャガチャにしていく感じにされそうな気がする。ブアカーオは安保の嫌な事をやってくる」と分析した。

　RIZINの新機軸となる立ち技格闘技の第1弾となる新旧K―1王者対決を制するのは安保かブアカーオか。