ボクシング中谷　憧れ聖地での一戦へ気合十分「KOお見せできれば」

2023年05月20日 12:21

格闘技

ボクシング中谷　憧れ聖地での一戦へ気合十分「KOお見せできれば」 — 前日計量をパスした中谷（右）とモロニー（M・Tジム提供） Photo By 提供写真

　プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王座決定戦の前日計量が19日（日本時間20日）、米ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで行われ、世界2階級制覇を目指す同級1位の中谷潤人（25＝M・T）は114・6ポンド（約51・9キロ）で一発パスした。

　同級2位のアンドルー・モロニー（32＝オーストラリア）とのフェースオフでは長い時間のにらみ合いで闘志をむき出しに。計量後、オンライン取材に応じた中谷は「（相手の）気持ちも感じました。僕も負けないという思いで（フェースオフが）長くなりました」と振り返った。

　計量後は父・澄人さんの作ったおかゆを食べ、水分補給などで約5キロ体重を戻した。試合当日に向けては、うなぎや肉でエネルギー補給をするといい「ここから力がわいてくると思う」とうなづいた。

　中学でボクシングを本格的に始めた頃から憧れていた聖地MGMグランドガーデンアリーナでの初試合。15歳で米国へ単身武者修行に来た頃から、さらに思いは強くなったといい「アメリカといえばMGM（という印象）。凄い舞台だし、リングを楽しみながら戦いたい」と待ち望む。

　相手のモロニーも13日に双子の兄・ジェーソンがWBO世界バンタム級王者となったなかりで気合十分だが「気持ちは僕もぶれていない。積み上げてきたものがあると思っているのでそこを発揮したい」と中谷。「凄く重要な一戦になる。KOするシーンをお見せできればいい」と拳を握った。