大麻成分検出発表 井岡陣営は潔白強調「禁止物質を摂取も使用もしていない」 再戦直前発表に「困惑」

2023年06月22日 00:25

格闘技

大麻成分検出発表 井岡陣営は潔白強調「禁止物質を摂取も使用もしていない」 再戦直前発表に「困惑」
井岡一翔 Photo By スポニチ
 元WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(34=志成)が、昨年大みそかに行われたWBA同級王者ジョシュア・フランコ(米国)との世界2団体統一戦で受けたドーピング検査の検体から、大麻に含まれる有害成分「THC」の代謝物が検出されていたことが分かった。日本ボクシングコミッション(JBC)が21日に発表した。
 JBCは「本試合終了後に採取した井岡選手の尿検体から禁止物質のTHCの代謝物であるTHC―COOHが検出されました」としたが、世界アンチドーピング機構(WADA)の判定限界(180ng/ml)を超えるものではなかったことから、「ドーピング禁止を定めるJBC第97条には違反しなかったものと判断しました」と説明した。

 24日には東京・大田区総合体育館で王者フランコとの約6カ月ぶりの再戦による挑戦を控えているが、予定通り開催されるかは明記されていない。

 また、JBCは「当法人は、ドーピング行為に反対し、公正なボクシングを推進しています。また、当法人は、青少年の健全な育成を支援しており、日本における大麻などの違法な薬物の使用は一切認めていません。井岡選手の第97条違反以外の当法人の各種規程の違反を理由とする処分の可能性については、当法人で検討中です」とした。

 これを受けて井岡が所属する志成ジムが22日、「JBCのドーピング検査結果の発表について」と題したコメントを発表した。コメント全文は以下の通り。

当ジム所属の井岡一翔について、JBCが2022年12月31日の試合のドーピング検査において、THC-COOHが検出されたと発表しました。ご承知のとおり、井岡は、24日(土)に、フランコ選手との再戦を予定しており、その直前にこのような発表がなされることについては、当ジムとして、非常に困惑しているとともに、疑義を有さざるを得ません。

JBCの発表によりますと、JBCは井岡をドーピング防止について定める97条に違反しないと判断したとのことですので、当ジムとしても安堵しているところではありますが、それをこのタイミングで発表することの必要性があったのかについては疑問が残ります。なお、当ジムがJBC から1月4日の陽性との検査結果について通知されたのは、5月26 日に至ってのことであり、既に、フランコ選手との再戦は決定しておりました。

井岡については、2020年12月31の試合におけるドーピング検査においても一部禁止物質の陽性反応が出たとのことで、倫理委員会において審議され、結論として、井岡には問題がなかったと判断されたことは、皆様の記憶にも新しいことと存じます。

井岡は、2022年12月31日の試合前において、THC-COOH成分が検出されるような大麻等の禁止物質を摂取も使用もしておりません。2年前に偽陽性とはいえ陽性と一度は判断されたこともあり、当ジムも井岡も、禁止物質の摂取については、常に注意を払っておりました。当ジムおよび井岡としては、今回も、井岡の潔白を証明していく所存です。

JBC、ボクシング関係者、そしてファンの皆様に対しては、井岡は、24日のフランコ戦にて、しっかりとしたボクシングをすることでしか、応えることができませんので、フランコ戦にご注目いただければと思います。

応援のほど、よろしくお願い申し上げます。

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