井岡一翔、ドーピング検査で大麻成分「THC」検出 20年に大麻反応…「THC」と「CBD」の違いとは
2023年06月22日 00:41
格闘技
その騒動で陽性反応を示した理由の可能性として挙げられたのが、CBD(カンナビジオール)オイルだった。
CBDは、大麻植物(カンナビス)から抽出されるカンナビノイド成分の一つ。大麻成分のうち約40%を占めると言われているCBD。現在、さまざまな病気・疾患に対する治療効果が期待されており、海外の医療機関や科学者を中心に盛んに研究が進められている注目の成分。日本でも合法で使用が認められている。
CBDは身体がダメージを受けた箇所の修復作用をうながす成分で、高すぎるものは下げて、低すぎるものは上げて、適正な範囲に戻すという優れた利点があり、医療、食品、化粧品、などさまざまなジャンルで注目を集めている。
痛みや病気の症状の緩和、ストレス、不安感の軽減、不眠症の軽減、自己免疫反応を鎮静、免疫系を強化、うつなどに効果があることが確認されている。
一方でオイルを抽出する際、もう一つの大麻成分で違法であるTHCが混入する可能性がある。
大麻草(マリファナ)というと違法薬物であったり、幻覚などのイメージされるが、一般的にそれらの作用として知られる成分はTHC(テトラヒドロカンナビノール)で、精神活性作用(多幸感など)があるとされる。THCの運用について、日本では厳しい法律が定められている。