井岡 大麻成分「THC」検出…昨年12月フランコとの統一戦の検査で判明も基準値超えず24日再戦へ

2023年06月22日 05:30

格闘技

井岡 大麻成分「THC」検出…昨年12月フランコとの統一戦の検査で判明も基準値超えず24日再戦へ
井岡一翔 Photo By スポニチ
 日本ボクシングコミッション(JBC)は21日、元世界4階級制覇王者・井岡一翔(34=志成)が22年12月31日開催のジョシュア・フランコ(27=米国)とのWBO・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦時に行ったドーピング検査の尿検体から禁止薬物の大麻成分(THC)が検出されたと発表した。24日にはフランコとの世界戦を控える井岡だが、JBCは世界反ドーピング機関(WADA)の基準値を超えるものではなかったことから「ドーピング禁止を定める日本ボクシングコミッションルール第97条には違反しなかった」と判断。第97条違反以外の各種規定の違反を理由とする処分の可能性については検討中とした。24日の世界戦開催については微量のため、試合は予定通り行うとしている。
 井岡は20年大みそかの田中恒成(畑中)戦後にもドーピング疑惑が浮上。だが、JBCの検査に問題があり、検体は偽陽性の可能性が高く、最終的にJBCの倫理委員会が「違反はなかった」と結論づけた。それを受けて井岡は会見で体制改善と再発防止を訴えていた。

 所属する志成ジムは「ご承知のとおり、井岡は、24日に、フランコ選手との再戦を予定しており、その直前にこのような発表がなされることについては、当ジムとして、非常に困惑しているとともに、疑義を有さざるを得ません。今回も、井岡の潔白を証明していく所存です」とコメントした。

 ▽THC(テトラヒドロカンナビノール) 大麻に含まれる有害成分で、幻覚作用や記憶への影響、学習能力の低下などをもたらす。大麻草の乱用部位は「リーフ(葉)」から、より多くのTHCを含む「バッズ」と呼ばれる大麻草の花穂(かすい)の部分が主流となっており、さらに近年は大麻から成分を抽出した「大麻リキッド」「大麻ワックス」と呼ばれる新しいタイプの“濃縮大麻”も増加。微量で強い効果が出ることから、使い方次第では麻薬類に匹敵する危険性がある。

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