井岡一翔の大麻成分検出問題 JBC「科学的に証明された」 世界戦直前発表になった理由も説明

2023年06月22日 15:12

格闘技

井岡一翔の大麻成分検出問題 JBC「科学的に証明された」 世界戦直前発表になった理由も説明
説明するJBCの安河内本部事務局長 Photo By スポニチ
 ボクシング元世界4階級制覇王者・井岡一翔(34=志成)が22年12月31日開催のジョシュア・フランコ(27=米国)とのWBO&WBA世界スーパーフライ級王座統一戦時に行ったドーピング検査で禁止薬物の大麻成分(THC)が検出された問題について、日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛本部事務局長が22日、取材に応じた。
 
 世界反ドーピング機関(WADA)が定める尿中THC―COOH濃度の基準値を超えるものではなかったことから、違反ではないと判断したが、A検体、B検体ともに大麻成分が検出されたことから「(井岡選手は)大麻成分があるものを吸引し、代謝物が出たことは科学的に証明された」と説明した。

 24日の世界戦直前の発表になったことについては「隠蔽(いんぺい)体質を疑われたくなかったことと、フランコ陣営から試合後に『なぜ公表しなかった』と言われる可能性もあった」と説明。検査機関の選定などに時間がかかったことも明かし「他意はない」とし、24日の世界戦開催について「昨年12月の試合時の検査を持って判断している。24日に何かを止めることはできない」と予定通り試合を行うことを明かした。

 井岡陣営は一貫して「身に覚えがない」と主張しているという。20年大みそかの田中恒成(畑中)戦後にドーピング疑惑が浮上した前回は、井岡が使用していた合法のCBDオイル(大麻草から抽出される成分を含む)が影響した可能性も指摘されいたが、今回は試合1カ月以内に使用した薬品リストの中にCBDオイルの使用はなく「(禁止薬物の)成分が入っているものは見当たらず、連想させるものはなかった」と説明した。

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