日本プロレス界の新たな刺激はプロレス文化が浅いアジアにあり ドラゴン・ダイヤ称賛「クオリティー高い」
2023年06月28日 07:30
格闘技
しかし新型コロナウイルスの影響でアジアの選手たちが来日できなくなった。その中でもアジアの選手たちは、各々の国で試合やトレーニングで技術向上に努めていた。
2011年に旗揚げした「新台湾プロレス」代表兼レスラーであるA-YONG-GO(アー・ヨン・ゴー)は「アメリカの選手たちや日本の選手たちからコロナ禍になる前に学んだ事を繰り返して練習していました。そして時間がある時には、日本やアメリカのプロレスの試合映像をみんなで見て、技術向上に繋げていました」とコロナ禍中の選手たちの練習を振り返った。
コロナ禍から徐々に明けてきて、アジアの選手も再び来日できるようになってきた。実際に中国の「OWE」で王者経験のあるジュンジェが「GLEAT」に参戦。その他にも台湾の「PUZZLEプロモーション」の闘魚(トーユー)、戦熊(ザンション)が「琉球ドラゴンプロレスリング」などに参戦している。
台湾と日本でレフェリーを務めるスポンジ・ケンは、年内に再び台湾選手が来日する可能性があるという。「今後も台湾の選手たちが長い期間、日本でプロレスをやる可能性は高いです。台湾のプロレスにも可能性がある若手がたくさんいます」と台湾の有望な若手選手に期待していた。
発展途上中のアジアの選手たちが成長すれば、将来的には日本との対抗戦やアジアの団体が集まる興行を開催できる可能性もある。そうすると日本のプロレス界にも新たな刺激になるだろう。
メインイベントに出場していたダイヤも「台湾のプロレス文化は、日本と比べたら文化としてまだ浸透してないと思います。それでも台湾の選手たちは、高いクオリティーを持っていたりするので可能性を感じました」とセンスを感じるアジアの選手たちの来日を希望した。
そして対抗戦が増えていけば、日本の選手も含めてアジアのプロレスラーの成長へ大きく繋がる。A-YONG-GOは「チャンスがあれば日本のファンにも台湾にもプロレスがあることを知ってほしい。やっぱり日本のプロレスのレベルは高い。台湾にも素晴らしい選手たちがいます。機会があれば見に来てください。自分たちも日本だけでなく世界のいろんな国に行きたいと思っています」と台湾から日本そして世界へ飛躍していくと誓った。今後もアジアのプロレスと日本のプロレスの交流は続いていく。(酒井 卓也)