ボクシング・岡沢セオン「パリ五輪では絶対頂点に立ちたい」金メダル獲得のアジア大会から帰国

2023年10月06日 20:38

格闘技

ボクシング・岡沢セオン「パリ五輪では絶対頂点に立ちたい」金メダル獲得のアジア大会から帰国
アジア大会から帰国し、2つの金メダルを手に笑顔の岡沢セオン(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 杭州アジア大会のボクシング男子71キロ級で日本勢29年ぶりとなる金メダルを獲得し、来年のパリ五輪出場を内定させた岡沢セオン(27=INSPA)が6日、成田空港に帰国した。
 57キロ級銀メダルでともに五輪出場を決めた原田周大(22=専大)と肩を組みながら笑顔で報道陣の前に登場。本物のメダルとは別に、手作りのメダルも首から提げられていた。「飛行機の中でCAさんたちが作ってくれて、マジうれしかったです。良いフライトになりました。またANAさんに乗って合宿とかいろいろなところへ行きたいです」と満面の笑みを見せた。

 アジア大会を振り返り「初戦から強い相手が続いたので、それを勝ち切れたのは自信になる。パリに出られることよりも、強い人たちに勝ったことの方が大きい」と世界王者撃破に自信を得た。21年の東京五輪は2回戦で敗退。「何もできなかったのは今でも凄く悔しい。パリでは応援してくれる人のためにも自分自身のためにも、絶対に金メダルを獲って頂点に立ちたい」と雪辱を誓った。

 鹿児島県鹿屋市を練習拠点に置く岡沢は、あす7日の朝に鹿児島へと向かう。目的地は鹿屋市ではなく、県北東部に位置する阿久根市。8日から始まる国体のボクシング会場へ行って鹿児島県代表選手らを応援する予定だ。「一番お世話になった場所。鹿児島国体に出られないのは残念だったけど、アジア大会で金メダルを獲ってみんなに弾みをつけられた」と感謝の思いを込めた。

 また、アマチュアボクシング界への思いも語った。「アマチュアはプロの下にあるのではなく、あくまでも競技としてスポーツの要素が強いだけで、プロにはない強さもある。自分が勝つことで、アマチュアボクシングをいろんな人に知ってもらいたい」。さらに、自身がアジア大会で日本勢29年ぶりの金メダルを獲得して歴史に名を刻んだことについても「名前が残るのはうれしいけど、いつか自分の名前がなくなるぐらい、どんどん記録を塗り替えていってほしい」と競技全体の発展を願った。

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