赤井Jr 三度目の正直で東日本新人王決めた!父・英和まであと1勝「最高の自分をつくり上げたい」
2023年11月04日 04:30
格闘技
「(新人王に)3回も挑戦させていただいてありがたいこと。パーフェクトな試合ではなかったが、やっと(新人王を)獲ることができた」。昨年7月のプロ2戦目で2回TKO勝ちしたマッチョパパとの再戦を制した。
「向こうはリベンジの気持ちでくる。今までの試合で一番怖い」と警戒していた中で、1回から左ジャブで距離を取りながら、左右のボディーを的確に打ち分けるボクシングを展開。4回には壮絶な打ち合いの中、左ボディーフックで何度も相手の体をくの字に折った。ダウンこそ奪えなかったが「マッチョ対決」を制し「この相手に勝てたのは、自分のレベルが上がったということだと思う」とうなずいた。
デビュー前は12連続KO勝ちの父の日本記録(当時)を抜くことしか考えていなかった。これまでは大振りが目立つ試合もあったが「今は父の記録にこだわるより、自分自身が強くなりたい思いが強い」。この日もボディーにパンチを集める“大人のスタイル”で確かな成長を印象づけた。最前列から声援を送った父・英和は「やっぱり親として(子供が)打たれるのはヒヤヒヤする」と本音を漏らしながらも「パワーも増したし、成長したと思う」と目を細めた。
父が80年度にスーパーライト級で獲得した全日本新人王まであと1勝。「残り約1カ月と短い期間だが、もっと先を目指して最高の自分をつくり上げたい」と頂点を見据えた。