【ボクシング全日本選手権】木下鈴花は23日初戦 階級変更でパリ五輪出場へ「絶対勝ちたい」
2023年11月21日 20:11
格闘技
“原点回帰”で優勝のみを見据える。パリ五輪出場が懸かった9月の杭州アジア大会(中国)では準々決勝で敗退。パリ五輪では主戦場の52キロ級が採用されないため、増量やフィジカルトレーニングを重ねて54キロ級での出場を選択したが「体がぶつかり合った時に2、3ラウンド目で押し負けることが多かった」と階級の壁にぶち当たり不完全燃焼に終わった。
敗戦3日後から50キロ級でのパリ五輪出場を見据えた練習にシフト。「(増量へ)無理矢理食べていた部分もあった。今回は余分な脂肪が落ちて、体が軽くなった感じ」と本来のスピードとキレを取り戻すことに成功した。
またこの日、東京五輪フライ級銅メダリスト並木月海(25=自衛隊)が同選手権欠場を表明。21年の全日本決勝で敗れた相手との再戦も見据えていた中で「私は並木選手に一度全日本で負けているので覚悟して(同じ)ライトフライ級にした。先輩として大好きだったので、戦わなくてよかったという気持ちもありますし、複雑な気持ち」と吐露。一方で「今までたくさん大会出てきたが、今回の試合は一番気合が入っている。絶対勝ちたい思いが強いので、ここで勝って日本代表になれたらいいなと思います」とパリ再挑戦へ決意をにじませた。