穴口一輝さんにささぐ 同門・小林豪己3回TKO勝ち 「一輝、やったぞ!」絶叫の王座返り咲き

2024年02月03日 21:51

格闘技

穴口一輝さんにささぐ 同門・小林豪己3回TKO勝ち 「一輝、やったぞ!」絶叫の王座返り咲き
王座返り咲きに成功した小林 Photo By スポニチ
 【WBOアジア・パシフィック・ミニマム級王座決定戦10回戦   同級4位・小林 豪己(真正)―金谷勇利(金子) ( 2024年2月3日    後楽園ホール )】 前WBOアジア・パシフィック同級王者の小林豪己が3回2分27秒のTKO勝利で王座返り咲きに成功した。
 「一輝、やったぞ!」。3回に右フックで3度目のダウンを奪い、レフェリーが試合を止めると小林はリング上で大絶叫した。試合前日の2日に亡くなった同門の穴口一輝さんへの思いを1回からパンチに込めた。「体より気持ちで勝ちました」と打ち合いを振り返りながら穴口さんにささげる白星を喜んだ。

 穴口さんは芦屋大時代の後輩だった。プロ転向後も同じ職場で働き、練習でもともに汗を流し、支え合ってきた。プライベートでの付き合いも長く「年は2つ下だが、一番尊敬していた憧れの選手」と語るほどだ。タイトル戦前日の2日深夜にSNSで訃報を知ったといい「頭がパニックになった。片腕を失った感覚」と悲痛な思いを明かす。

 動揺を隠しきれなかったが、同ジムの山下会長から電話で「穴口が目を覚ましたら、こんなところで落ち込まないでください、と言ってくれると思うぞ。明日は信じている」と鼓舞されたことを明かし「負けること何より怖かった、とりあえず勝てて一安心」と汗を拭った。

 7日は大阪府岸和田市内で穴口さんの告別式が行われる予定。「いい報告ができると思います」と小林はベルトを手に安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

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