拓真 “巧”から“攻”で初防衛だ!「目標の4団体統一に向けて負けられない試合」

2024年02月09日 04:30

格闘技

拓真 “巧”から“攻”で初防衛だ!「目標の4団体統一に向けて負けられない試合」
サンドバッグを叩く井上拓(撮影・木村 揚輔)  Photo By スポニチ
 【WBA世界バンタム級タイトルマッチ   王者 井上拓真《12回戦》同級9位 ジェルウィン・アンカハス ( 2024年2月24日    両国国技館 )】 プロボクシングWBA世界バンタム級王者の井上拓真(28=大橋)が8日、同級9位ジェルウィン・アンカハス(32=フィリピン)と激突する24日の初防衛戦に向け、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。元IBF世界スーパーフライ級王座を9度防衛した難敵相手に「進化」した攻撃的スタイルで挑むことを宣言。兄でスーパーバンタム級4団体統一王者の尚弥(30=大橋)との史上初兄弟4団体統一実現へ、負けられない一戦に臨む。
 初防衛戦への本気度が表れた。約20分、拓真は入念にバンデージを巻いてから練習を開始した。シャドー3ラウンド、サンドバッグ打ち2ラウンドを終えると額には大粒の汗。「目標の4団体統一に向けて負けられない試合。必ず防衛したい」。報道陣を閉め出してからもミット打ちに励むなど、次戦への集中を高めた。

 昨年4月に元WBA世界スーパーフライ級王者リボリオ・ソリス(41=ベネズエラ)に判定勝ちし、王座に返り咲いたが、18勝4KOとやや物足りなさが残る現状に慢心はない。「試合内容ではまだまだやり切れていない部分はある。納得していない」。兄・尚弥に続く目標の4団体統一へ課題は明白だ。

 次戦のテーマは進化。この日は「EVOLUTION」(=進化)とプリントされたTシャツを着用して練習を公開。元世界王者相手に、本来の打たせないで打つスタイルの中に「攻撃的スタイル」を織り交ぜることを宣言。「課題」と話す攻撃面での進化にも自信をのぞかせる。

 昨年12月に史上2人目の2階級4団体王座統一を達成した尚弥からは「細かい部分のアドバイスをもらっている」とも明かした。真価が問われる一戦で兄に劣らぬ快勝劇を誓った。

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