【ボクシング トリプル世界戦】中谷潤人 日本男子7人目3階級制覇へ「エネルギーが凄くたまっている」
2024年02月23日 05:00
格闘技
スーパーフライ級(52・1キロ)時代は約10キロの減量と闘ってきた。昨年9月の試合前は計量当日朝までランニングをして体重調整したほど。階級を上げ体重上限が1・4キロ増したことで、21日に打ち上げたスパーリング数は278ラウンドを数えるなど、直前まで追い込むことに成功。この日も頬はこけていたが「だいぶ楽です」と状態の良さをうかがわせた。
相手のサンティアゴとはこの日、初対面。1メートル59と小柄だが、昨年7月には元世界5階級制覇のドネア(フィリピン)を下した難敵。身長差13センチの王者に「そこまで小さいとも思わなかった。タフなチャンピオンなので、気持ちを持ってアグレッシブに戦っていきたい」と気を引き締める。
昨年5月に米ラスベガスでモロニー(オーストラリア)を12回TKOで下し世界2階級制覇を達成した。同戦は米国で最も権威のある専門誌リングマガジンなどの「23年年間最優秀KO賞」に選出され「もちろんそういうシーン(KO)を見せられれば」と今戦でも衝撃KOの再現を誓う。
全勝での世界3階級制覇となれば、井上、田中に続く日本人3人目。「必ずチャンピオンになるという気持ち。いいパフォーマンスを見せたい」。力強い言葉から新階級でも圧勝劇を予感させた。