田中恒成「俺が倒したいからKO」 兄が銅メダル獲得した国技館で4階級制覇へ

2024年02月23日 14:57

格闘技

田中恒成「俺が倒したいからKO」 兄が銅メダル獲得した国技館で4階級制覇へ
<トリプル世界戦計量>にらみ合う田中(左)とバカセグア(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 ボクシング興行「Prime Video Presents Live Boxing7」(24日、東京・両国国技館)の前日計量が23日、都内のホテルで行われ、WBO世界スーパーフライ級王座決定戦は同級1位の田中恒成(28=畑中)、2位クリスチャン・バカセグア(26=メキシコ)ともにリミット(52・1キロ)を100グラム下回る52・0キロで一発パスした。
 計量終了直後のフェースオフ。バカセグアと向き合った田中は左足をグイッと踏み込み、10センチ未満の近距離まで顔を近づけた。進行役からストップがかかるまで約13秒、視線を交錯させた。本人は「(フェースオフは)あんなものでしょう」と涼しい顔で言う。約3年2カ月ぶりの世界戦で公式行事を順調にこなし「久々だなあ」と感慨を持ちつつ、闘志はいよいよ高まる。改めてKO決着を宣言した。

 「相手が打たれ強いとか関係ない。俺が倒したいから、KOで勝ちたい」

 両国国技館で試合に臨むのはアマ時代も含め初めて。同地では21年夏に五輪ボクシング競技が実施され、兄・亮明がフライ級で銅メダルを獲得した。

 コロナ下で無観客開催のため、現地には行けなかった。後日、そのメダルを手に取り「メダルって、こんなに重いんだと思った」。

 幼いころから一緒に競技に取り組んだ兄の努力を知るだけにズッシリと重みを感じた。「(国技館は)僕ら兄弟にとって忘れられない場所になる」。“したい”ではなく、“なる”と断言。史上最速プロ21戦目の世界4階級制覇を約束した。

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