【ボクシング】銀次朗の助言生かした! 富施郁哉が日本バンタム級新王者 涙の5回TKO勝ち
2024年04月02日 22:15
格闘技
2日前に世界戦で2度目の防衛を果たした、同じジムのIBF世界ミニマム級王者・重岡銀次朗(24)がセコンドにつく中、随所でキレのある左のパンチを披露。「同じサウスポー。めちゃくちゃ心強かった」とプライベートでも仲のいい後輩のアドバイスを生かしながら、5回に左ストレートでダウンを奪うと、立ち上がった相手を再び左ストレートで沈め、レフェリーが試合を止めた。
担当の町田主計トレーナーとともに17年9月にヨネクラジムからワタナベジムに移籍。同トレーナーと16年からコンビを組む「勝って泣いたのは初めて。ヨネクラから町田先生とやってきたので、一緒にチャンピオンになれて良かった」と目を赤くした。同トレーナーも「(勝利後は)思わず声が出てしまった。ずっと一緒にやってきたので感慨深かった」と愛弟子の勝利を喜んだ。
キックの神童でWBA世界バンタム級7位の那須川天心(25=帝拳)や、日本バンタム級3位の増田陸(26=同)らからベルトを狙われる立ち位置となった。富施は「バンタム級は今アツい。いろんな人が取り上げられているが、僕の名前はまだ出ない。そこに入り込めるように頑張りたい」と群雄割拠の階級で名を上げる活躍を誓った。