【ボクシング】井上拓真 “リミット解除”で5・6石田匠との防衛戦へ気合 「どんな展開でも圧倒したい」
2024年04月11日 15:23
格闘技
元世界王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)を9回KOで下した2月24日のの前戦から約2カ月の試合間隔。「ボクシングに対する自信を得た。技術面うんぬんというのは変わりはないが、それをどう試合に出せるかという自信は結構ついた」。調整期間の短さよりも、世界戦初のKO勝利で得た自信をさらに強固なものにすべく防衛戦に臨む。
「足りていない部分も、変わった部分もなく今まで通りの調整。内容も変わらない」とアンカハス戦7日後からジムワークを再開。自身最短の試合間隔だが、通常の試合前同様の調整が行えていることを強調。同門の日本フェザー級王者の松本圭佑(24)や日本同級15位のホープ、金子虎旦(26=帝拳)らとスパーリングを30ラウンド行うなど、万全の調整を進めている。
挑戦者の石田匠(32=井岡)について「教科書通りにジャブを突く正当派な選手。注意する部分としてはそのジャブ」としながら「中間距離でも接近戦でも自分は勝っていると思う。どんな展開でも圧倒したい」と完勝を宣言した。
この日は、「BUST THE LIMIT」とプリントされた練習着を着用。ペットのヒョウモントカゲモドキも描かれたデザインで「リミット解除的な意味。前回の試合でしっかり自信をつけて、一つ殻を破れたのかな、と思う」と拓真。同じ興行でメインイベンターを務める兄・尚弥(31)に勝利のバトンをつなぐことは絶対条件。脱皮を繰り返すトカゲのように、一皮むけた拓真がさらに成長した姿で自身初の連続KO防衛を狙う。