グッドマン逃げた?尚弥 再始動日にまさかの“ドタバタ劇”も余裕「ボクシングあるある」
2024年05月30日 05:00
格闘技
![グッドマン逃げた?尚弥 再始動日にまさかの“ドタバタ劇”も余裕「ボクシングあるある」](/battle/news/2024/05/30/jpeg/20240530s00021000088000p_view.webp)
一方で次戦は不透明な状況になっている。当初は9月に都内でWBO&IBF1位のグッドマンを相手に防衛戦を行うことが濃厚とみられていた。だが、この日、グッドマンが7月10日に地元オーストラリアでWBC8位チャイノイ・ウォラウト(タイ)と12回戦を行うことが発表された。試合間隔から9月の井上戦は事実上消滅。大橋ジムの大橋秀行会長は「まだ交渉の余地は残しているが、どうなるか分からない。聞いたことないよね」と指名挑戦者の“対戦拒否”に不満顔だ。
ただ井上本人はドタバタ劇にも「ボクシングあるある」と涼しい顔。ネリ戦後にグッドマンをリングに招き入れ、対戦を呼びかけたことには「あれは自分が先走ってしまった。試合前に聞いていた話と誤解があってリングに上げたが、どうやら全然違った」と苦笑い。「お金目当てじゃなく、やっぱり王者になりたいんだな、と。返上を待っているのかは分からないけれど、挑戦のタイミングがあるんだな」とグッドマンの心中を察しつつ「まだ全然焦りはない」と余裕の対応を見せた。
次戦の相手候補には東京ドーム興行のネリの代役候補にもなった元IBF世界同級王者でWBO2位のTJ・ドヘニー(アイルランド)が急浮上。26勝20KO4敗で3連続KO勝利中の強打者だ。井上は「ドヘニーも一つの対戦候補として頭の隅にはあるが、今はフラットな状態。誰が相手でも強さを見せるという意味では変わりはない」と4団体統一王者としての風格を漂わせた。
≪フェザー級王者の対戦希望に不満「やりたいなら階級を下げてこい」≫井上は3試合を戦ったスーパーバンタム級で強敵が見当たらず、1階級上のフェザー級転向を期待する声もある。IBF王者のルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)らフェザー級世界王者の対戦希望には不満のようで「自分とやりたいなら、そっちが階級を下げてこいと言いたい」と語気を強めた。