加納陸「間違いなく打撃戦になる」 拳四朗を苦しめたオラスクアガとの決定戦に気合満点
2024年06月03日 16:08
格闘技
対戦相手の同級2位アンソニー・オラスクアガ(25=米国)は戦績6勝(4KO)1敗。23年4月のタイトルマッチで“代役”挑戦者としてWBC&WBA世界ライトフライ級統一王者・寺地拳四朗(BMB)に挑み9回TKO負けしたものの、激しく打ち合いパワーとタフネスを印象づけた。主戦場のフライ級に戻り、準備期間も十分にある今回はさらに強敵となりそう。
「周りの人も前の試合(寺地拳四朗戦)の印象が強いと思うし、日本での評価が高い。そういう選手とタイトルを争えるのはうれしい。ホンマに自分はやるだけなので。負けたら…とか何もない。自分がやりたいようにやるだけ」
下馬評を覆せば自身の評価を一気に高めるチャンス。そう前向きに捉えている。「(オラスクアガは)パンチ力があり、気持ちが強くガンガン前に出てくる。間違いなく打撃戦になる。かみ合うと思う」。激闘を制する自信を示した。
自身は8年ぶり2度目の世界挑戦となる。初挑戦は18歳だった16年8月にWBO世界ミニマム級王者の高山勝成(仲里)に6回負傷判定0―3で敗れた。以降はライトフライ級でWBOアジアパシフィック(AP)王座を獲得し、WBO1位につけたものの、減量苦からフライ級へ転級。現級でもWBOAP王座を獲得し、今回の世界再挑戦へこぎ着けた。「この8年間はその時、その時で長かったとも思う。でも、ここまで来れば、あっという間。濃い8年間だった。(8年前よりも)今の方が間違いなく強い」。来週にはフィリピンから世界ランカーのパートナーを招へいし、試合までに計100回のスパーリングを予定する。
丸元大成会長は「再び世界戦という舞台に戻れたのは本人のあきらめない気持ちと努力のたまもの。下馬評は加納が不利と言われているけれど“一発、食ってやる”という気持ちで挑む。判定勝ちなんて気持ちはサラサラない。もちろんKOでベルトを持って帰る」とド派手な勝利を期待した。