井上拓真 兄・尚弥の“仮想・堤”で対策万全「決まれば気持ちも高ぶる」堤戦後は中谷潤人との統一戦視野
2024年10月03日 17:04
格闘技
これ以上ない超強力な援軍を得ている。世界スーパーバンタム級4団体統一王者の兄・尚弥とは“仮想・堤”として連日マススパーで調整。構えをスイッチさせる挑戦者の特徴を的確に再現しているといい、尚弥とは約10ラウンド以上消化。「具体的には内容は言えないが、もう手応えはばっちり。スイッチに対応する準備はできている」と充実の表情。父・真吾トレーナーも「ナオ(尚弥)がいろんな動きをやってくれて、拓真もいろんな動きに対処できるようにやってきた。相手のスイッチは気にならない。いかに拓真の距離でできるか」と勝利への自信をのぞかせた。
堤戦をクリアしてWBC王者・中谷潤人(26=M・T)との統一戦につなげるプランを思い描く。早ければ堤戦後にも統一戦を希望し「決まればそれに合わせてやるだけ。ずっと言っているように中谷潤人選手とやりたい。そこが決まれば気持ちも高ぶる」と目をギラつかせた。
大橋会長も「堤選手は強敵だが、キャリアでは拓真の方が上。ここをクリアして、みんなが望む、統一戦の道に進んでいきたい」と次戦のビッグマッチへGOサインを出す。「まずは堤戦に集中して、ここをしっかり勝ちたい」と拓真。日本人王者4人が占めるバンタム級での4団体統一へ、堤戦は絶対に落とすわけにはいかない。